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過酷なレース中に起こった1匹の野良犬との出会いに世界が感動

▼過酷なレースの中で生まれた、4人のアスリートたちと1匹の野良犬との出会いが世界中で話題になっています。


スウェーデンのアスリート4人と1匹の野良犬との出会い、そしてその後のストーリーに世界中から感動の声が届いています。
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出典:dailymail.co.uk

▼すべてのきっかけは、ひとつの「ミートボール」でした。


2014年に過酷なアウトドアスポーツの祭典『アドベンチャーレース世界大会』がエクアドルで開催されました。
この競技はカヤックトレッキングバイクを組み合わせて約700キロの距離を走るハードなレースです。
ミカエル・リンドノルドさん(Mikael Lindnord)率いる4人チーム「ピーク・パフォーマンス」は、優勝を目指し毎週20時間の練習をしてこの大会に挑みました
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出典:dailymail.co.uk
順調に進んでいた彼らは、30キロ以上もあるの危険なトレッキングに備え、ジャングルの中で休憩をしていました。

するとミカエルさんの目に1匹の犬の姿が映ります
「こんなジャングルに野良犬か。かわいそうだな。」
ミカエルさんは持っていたミートボールを一つその犬に与えました。
そして休憩を終えたミカエルさんたちがトレッキングを始めると、なんとその野良犬はミカエルさんの横に付いてきたのです。
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出典:dailymail.co.uk

当初、ミカエルさんは「食べ物をもらえないと分かれば離れていくだろう。」と考えていました。
しかし、30キロ以上の膝まで泥に浸かってしまうトレッキングも、150キロ以上の延々と走り続けるバイク走行も離れることなくついてきたのです。

ミカエルさんはその姿をみて、メンバーに言いました。
「この犬を5人目のメンバーとして迎えないかい?」
犬のペースに合わせてレースをすれば、この大会の優勝は諦めなければいけません
しかし、ミカエルさんの言葉に首を横に振るメンバーはいませんでした
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出典:dailymail.co.uk

▼過酷なレースにも必死に付いてくる姿に、付けられた名前は「アーサー」


ミカエルさんはこの勇敢な姿に伝説の王の姿を重ね「アーサー」と名づけ、再スタートを切ります。
ゆっくりと歩を進めながら、5人は一つ一つ課題をクリアしていきます
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出典:dailymail.co.uk

食料も5人で分け合います。
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出典:dailymail.co.uk

疲れ果てて仮眠をとるときも、もちろん一緒です。
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出典:dailymail.co.uk

▼最大の難所「カヤック」でアーサーとの別れを決意する4人。その時アーサーの出した答えは違いました。


ここまで順調に進んできた5人でしたが、遂に最大の難関を迎えてしまいます
次の課題は約65キロもの長さの川を渡る「カヤック」。
4人とレース担当者はアーサーの安全を考慮し、泣く泣くここで別れることを決断します

そして、アーサーを残し4人がカヤックを漕ぎだしたその瞬間…
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出典:dailymail.co.uk

なんとアーサーは川に飛び込み、4人の元に泳いで追いかけてきたのです
この姿を見た4人はアーサーとゴールしようと心に決め、アーサーをサポートしながらカヤックを漕ぎました。

▼5人は無事に揃ってレースを完走。その後、ミカエルさんのとった行動は「アーサーのための募金活動」でした。


カヤックを乗り切り、ゴールを目指して進んだ5人は10日間の旅を終え、無事ゴールを迎えることが出来ました。
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出典:dailymail.co.uk

しかし、ミカエルさんはゴールの感傷に浸ることなく、ある活動を始めました。
それが、アーサーの医療費や移動費を集めるための募金を集める団体アーサー・ファウンデーションの開設でした。
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出典:dailymail.co.uk

他国に犬を送ることは極めて困難であると同時に、野良犬だったアーサーは今まで狂犬病のワクチン摂取等の医療行為を受けていないため、どうしてもお金がかかってしまいます。ミカエルさんはスウェーデン政府エクアドルの動物愛護団体と協力しながら、必死に活動を続けました。

▼アーサーは無事にスウェーデンに到着。現在はミカエルさんの家族として生活をしています。


ミカエルさんたちの活動の結果、世界各国のメディアなどにも取り上げられ、予想を上回る募金が集まりました。
そして2014年11月20日、治療を受けたアーサーは、無事にスウェーデンにやってくることができました。
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出典:dailymail.co.uk

そして現在、アーサーはミカエルさんとその家族に囲まれてスウェーデンで生活をしています。
ミカエルさんは言います。
「私は優勝を得るためにこの大会に参加しました。しかし、それよりも価値のある親友を得ることができたのです。
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出典:dailymail.co.uk

ちなみに「アーサー・ファウンデーション」には、今も世界中の野良犬達に対する募金が続いています。
この過酷なレースの中で生まれた偶然の出会いが、世界中の人々に人間と犬との繋がりを再確認させてくれているのかもしれません。

参照:dailymail.co.uk

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