地球で最も調査しづらい内部核の誕生時期が判明!
地球の内部核がいつごろ誕生したのかという疑問に対し、リバプール大学の研究チームが10〜15億年前に形成されたものだという研究結果を発表しました。
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今回、研究チームは古代の火成岩を分析することで、地球の磁気の記録を分析する、古地磁気学を用い、地球の磁気が10〜15億年前に急激に強くなっていることを発見したのです。
そこから科学者たちは、内部核が固まり、溶岩渦巻く外部核と明確に区別され始めた時期を推測しています。
私たちの命を守る2つの核
宇宙は未だ謎に包まれています。それは同じく宇宙の一部であるこの地球も同じです。地球には溶岩が流れている外部核と、固体の内部核が存在します。
この2つの核の相互作用によって発生した磁気が、私たちを太陽の紫外線から守ってくれているのです。
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内部核は私たちのいる地上から約6,300kmも離れた場所にありますが、人類がこれまで掘った最長記録はわずか12kmです。
直接的な調査は難しいので、これまで科学者たちは内部核の調査に様々な音波を用いてきました。
その結果、核の物質的特性は主に鉄とニッケルで構成されており、直径が2,440km(冥王星より大きい)ということまでは突き止めていたのですが、それがいつ頃形成されたものなのかは推測することしかできなかったのです。
様々な角度から事実に向かって検証をやめない科学者の探求心に頭があがりません。
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