お子様の限界を大人の基準で決めていませんか?
横浜市内の公立中学校に通う、加藤博人くんのTEDでのスピーチが注目を集めています。
あらゆることに興味を持つことに、年齢で制限しないで
参院選の投票率の低さにショックを受けたという加藤くん。
20~24歳の投票は約30%に留まりました。
憤りを感じた加藤くんは、20歳以下に投票権を与えることが難しいと理解しつつも、このように話します。
政治家の講演会や街頭演説にも参加したことがあるという加藤くん。
大人が子どもの前で政治の話をすることがタブーの風潮があることについて、年齢で一律に区切られるのはとても悲しいと訴えます。
東日本大震災のボランティアにも参加したという加藤くん。
どのボランティアも16歳以上がほとんどでした。
加藤くんは、やっと見つけた親子で参加出来る農地再生のボランティアに参加しました。
検定が素晴らしいところは、年齢を問わない適正な評価
加藤くんは、4歳の時から様々な検定を受けてきました。
英語を初めて3ヶ月くらいのとき、お母さんのススメで「児童英検」を受け合格。
どんどん次を受けたいという加藤くんに、お母さんはブレーキを掛けませんでした。
こうして5級受験からちょうど1年、5歳の終わりに2級に合格しました。
しかし、意外なことに加藤くんのお母さんには、「小さい子に合格不合格のあるテストを受けさせるなんて、何て可哀想」などと批判が集まりました。
加藤くん自身が受けたい、合格できるように頑張りたいと考えたにも関わらず。
加藤くんが検定を好きになった一つの理由をこのように語ります。
テレビ、ミニカー、車いすからも常に学び取る姿勢
加藤くんに家には、テレビや漫画がダメなど厳しい規制がありません。
あなたが吸収するものに、ムダなものは何もないというお母さんの教えがあるからです。
例えば、TBS系ドラマ『半沢直樹』では、「転貸資金」など、ところどころで専門用語の解説が出てきました。
知らない言葉を映像とともに覚えられる楽しさも、テレビの魅力の一つです。
加藤くんは約3000台のミニカーを持つコレクターでもあります。
車やミニカーからも、たくさんのことを学びました。
それぞれの国の車の特徴、国民性と好まれる車の関係、ハイブリッド車や電気自動車の仕組み、何故日本車は世界で評価が高いのかなどについてです。
自分の好きなものをベースに言葉を覚えてきた加藤くん。
車の趣味から、路面から伝わる衝撃を吸収して和らげる装置「ショック・アブソーバー」という言葉を理解しました。
また、加藤くんは3歳の頃から、おばあちゃんの車いすを押してきました。
最初はうまく押せませんでしたが、5歳になる頃から、段差の乗り越え方、エレベーターの下ろし方、テコの原理を使ったトランクへの積み方、おばあちゃんの不安を感じない乗せ方などを学びました。
また英語圏では、人の間を通るときには「Excuse me」ではなく「Excuse us」ということを学びました。
子供は、大人に自分を信じてもらえたことでとても安心出来る
加藤くんは最後にこのように話します。
動画全編はこちらをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=9vVrgGTmRIE
出典;Don't decide the limits of children | Hiroto Kato | TEDxKids@Chiyoda - YouTube
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