そんな中アメリカで起きた、ある少年とサンタの悲しいエピソードが人々を涙させているんです。
物語の主人公は、こちらのエリック・シュミットマッツェン(Eric Schmitt-Matzen)さん。現在60歳のエリックさんは、フサフサの真っ白なヒゲがチャームポイント。
そのヒゲを活かして冬になるとサンタクロースとして病院の子どもたちを訪問する活動をしています。しかし、今年の冬はいつもとは違ったのです。
USA TODAYによると、ある日、エリックさんの元にアメリカ・テネシー州にある病院の看護師から、病院へ急いで来て欲しいとの連絡が入ったのです。15分後に病院に到着したエリックさんを待っていたのは、末期の病を患う5歳の少年。
それは、少年から「サンタさんに会ってみたいんだ」と夢を聞かされていた看護師が、少年の命に時間がないことを知り、エリックさんを呼んだからでした。
※イメージ
少年の母親からプレゼントを少年に渡して欲しいと頼まれたエリックさんは、そのプレゼントを持って少年の元へ。
そっとプレゼントを手渡すと、少年は弱弱しい腕で荷物を受け取ります。かろうじて包装紙を開けられるような状態でしたが、中身を見るなり満面の笑みを見せたのです。
その後、少年はサンタの格好をしたエリックさんに、こう切り出します。
少年:「みんながボクは死んじゃうって言うんだ。ボクは死んじゃうの?」「「天国に行ったらどうすればいいか、サンタさんは知ってる?」
エリック:「ああ、もちろんさ。」「もし、そこへ行ったら、ボクはサンタの一番のお気に入りエルフさ。と答えなさい。そうすれば彼らはキミを迎え入れてくれるよ。」
そして二人はしっかりと、そして優しくハグをしました。
そして、少年が最後のお願いを頼んだのです。
エリック:「サンタさん。ボクを助けてくれる?」
エリックは少年に腕を寄せます。しかし、エリックさんが少年の最後のお願いに対して言葉を発しようとした時、少年はエリックさんの腕の中で息を引き取っていたのです。
このエピソードについて、エリックさんは帰り道に涙が止まらなかったと語っています。
普段からサンタとしての活動をしていたエリックさんですが、今回の少年との出来事はおそらく忘れられないものになったことでしょう。
そして、5歳というあまりにも短い生涯となってしまった少年ですが、きっと天国ではサンタのお気に入りのエルフとして、長年苦しんだ苦痛のない安らかな日々を送っていることでしょう。
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