生活のあらゆることを手伝い、その人の人生に寄り添う介護のお仕事。日々たくさんの利用者様の相手をしていると、時にとても個性的な人に出会うこともあるのだとか。インスタグラムで介護の仕事に関するあれこれを発信しているMichakoさんは先日「ちょっと変わった利用者さんに出会った時のお話」を公開されました。
ある夏の休日、子供がセミとりに夢中になっている様を見かけてとある利用者さんの存在を思い出したMichakoさん。なんでもその方はセミとりが大の得意だったようで…。
わたし、セミとり得意なんよ。提供:Michakoさん
お家へお迎えに上がるといつも玄関前の木に留まるセミを素手で捕まえていたという利用者さん。挙げ句の果てに娘さんから玄関の内側に「セミを取りに出ないでください」と張り紙をされてしまっていたのだとか…。
セミをとりに出ないでください。提供:Michakoさん
年を召されてからも虫取りを楽しむその様を見ていたMichakoさんは心の中で「きっとおてんばで元気な女の子だったんだろうなぁ」と思いを馳せるのでした。
おばあちゃんの幼少期を想像する。提供:Michakoさん
本編を読む
介護の現場での温かいエピソードを描いたこの漫画には「ほっこりするね〜」「手掴みとは…おばあちゃん、すごいです」などのコメントが寄せられました!
インタビュー
投稿者のMichako(@michakonk)さんにお話を伺いました。
――いつから、どのようなことがきっかけでインスタで漫画を書き始めたのでしょうか?
Michakoさん:去年の4月から投稿し始めました。きっかけは、子育ても親の介護も終わり、やっと自分の時間が持てるようになったと思ったら…コロナ禍ステイホーム。そこで、時間のあるうちに、以前から職場で楽しいエピソードがいろいろあったので、ボケて忘れないうちに描き留めておこう!と思い、四コマ漫画を描き始めました。
――小さな頃によくやっていた行動を、年を召してから行うということはよく見られることなのでしょうか?
Michakoさん:認知症の方でも、昔覚えた知識(ことわざ等)とか身体で覚えたこと(自転車の操縦等)は比較的維持されるようです。さっき食べた昼食とか昨日の天気などの短期記憶は欠落しますが、ご自身が若かった戦時中のことなど昔の話はよく覚えておられることが多いです。
――最近、印象に残っている利用者さんとのエピソードなどはございますか?
Michakoさん:いつも元気で饒舌なご利用者さんが静かだったので、「今日はお疲れですかね?大人しいじゃないですか!どーされました?」とお聞きしたら「そんな私かて、いつもいつもヘラヘラしてられへんやろ!」とおっしゃったのがなんか可笑しかったです😅
それと別のご利用者さんですが、長年デイをご利用されてて、お付き合いも長い方が体調崩されて、在宅介護が難しくなって、他の施設(特養など)に移って行かれたり、若しくは亡くなったり…こちらも慣れてはいるつもりですが、やっぱり寂しいですね。
――今後、どういった活動に取り組んでいきたいですか?
Michakoさん:アニメーションとか、動画編集とか…四コマ漫画だけでなく色んなことに挑戦してみたいです!
日々多くの高齢者と関わる介護のお仕事。出会いの数だけ、楽しいエピソードや悲しい別れがあるようです。Michakoさんのアカウントでは他にもたくさんのお話を見ることができるので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
作品提供・取材協力:Michako
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