遂に、人間が海底に住むことができるようになるかもしれません。
清水建設が打ち出す未来構想「シミズ・ドリーム」の一つとして、2014年11月18日に水深3000~4000mまで続く未来都市を作る計画を発表しました。
その名も海底都市『OCEAN SPIRAL』。
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▼地上より快適で安全。深海で5000人が生活できる海底都市。
『OCEAN SPIRAL』は大きく分けて3つ。深海都市のベースキャンプ「BLUE GARDEN」、海底資源の開発などを行う「INFRA SPIRAL」、そして海底資源の開発を行う「EARTH FACTORY」となっています。3つの構成は以下の画像のようになっています。
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1.『BLUE GARDEN』
直径500メートルの球体『BLUE GARDEN』は「温度変化の少ない快適都市」「台風も地震もない安全都市」「地上より酸素の濃い健康都市」として、期待されています。
水面から顔を出すグランドエントランス。ここから地上との行き来ができます。
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『BLUE GARDEN』の内部はアトリウム(光を通す材質で囲まれた空間)となっており、海底にいながら太陽光を感じられる作りです。
一般利用できる深海プロムナードは、深海観光ツアーなどで利用することができます。また中心タワーはビジネスゾーンとなっており、深海発の新産業の開発を行います。
2.『INFRA SPIRAL』
下部の螺旋状に深海まで伸びるのが、様々な機能を持つ『INFRA SPIRAL』。
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『INRA SPIRAL』には以下のの5つの機能があります。
- 電気:海水温度差を利用して発電
- 食糧:深層水を利用して養殖
- 淡水:水圧を利用して淡水化
- 交通:深海探査艇の港(補給基地)
- 情報:深海モニタリング拠点
3.『EARTH FACTORY』
最下部にある『EARTH FACTORY』は、「産業排出二酸化炭素の貯蔵と再利用」などの深海先端産業を生み出す場所となる予定です。
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▼このニュースは海外でも話題になっており、多くのメディアに取り上げられています。
この『OCEAN SPIRAL』は海外のメディアにも取り上げられ、話題となっています。
海外のニュースサイトDiscovery Newsでは「海底都市は海面上昇から島に住む人たちを救うことができるだろう」と期待感をのぞかせています。
この『OCEAN SPIRAL』は2030年に実現できるように技術開発を進めているそう。総工費は約3兆円、5年の工期を予定しているそうです。
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まだまだ未知な海底の世界。その世界に一般の人たちが気軽に足を踏み入れるというのは、もはや夢物語ではなくなってきているようです。
この記事は『清水建設株式会社』の許可を頂き製作いたしました。
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