1988年に撮影された1つの動画に、世界中が涙しました。
この動画の主役はニコラス・ウィントンさん。
画像:ja.wikipedia.org(項目:ニコラス・ウィントン)
彼は第二次世界大戦の開戦直前の1938~1939年、ユダヤ人強制収容施設に送られる予定となっていたチェコスロバキアのユダヤ人児童たちを救出し、安全なイギリスへと避難させたのです。
その子どもたちの数はなんと669人。
終戦後、この救出劇の立役者は誰だか分からないままとなっていました。
しかし、それから50年後の1988年のある日、ニコラスさんの妻であるグレタさんが一冊の本を偶然発見します。
それはなんと、ユダヤ人の子どもたちの写真や名前のリストと、救出作戦に関する資料のスクラップブックでした。そうして、この話が世に出ることになったそうです。
ニコラスさんは「救出することが出来なかった子どもたちに申し訳ないと思っていた」という理由で、この事実を約50年間誰にも口外していなかったため、今までこの事実が表沙汰になることがなかったようです。
この動画は彼の功績を称えるために催された式典でしたが、実は彼のために素敵なサプライズが用意されていたのです。
参照:lifebuzz.com
※動画は英語です。動画の解説は下記に用意していますので、英語がわからない方は解説を読んでから見ることをオススメします。
https://www.youtube.com/watch?v=6_nFuJAF5F0
出典:Sir Nicholas Winton - BBC Programme "That's Life" aired in 1988
【動画の概要】
舞台はイギリスのBBC番組。
席には多くの観客と共に座るニコライさんの姿が。
司会者は、ニコラスさんが持っていた子どもたちのリストを手に解説を続けます。
「リストの中に当時の生存者であるヴェラ・ギッシングさんの名前を見つけました。そして今夜、ここにいらっしゃっています。」
そして突然言い放ちます。
「実はニコラス・ウィントンさんの隣に座っているのが彼女です」
横にいた女性が微笑みながらニコライさんの手を握ります。驚きのあまりにニコライさんは声も出ません。
出典:Sir Nicholas Winton - BBC Programme "That's Life" aired in 1988
そして、さらに続けます。
「また他にニコラスさんに命を救われた方がいらっしゃいましたら、ご起立願えますか?」
すると周りに座っていた方々が一斉に立ち上がります。
出典:Sir Nicholas Winton - BBC Programme "That's Life" aired in 1988
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