その授業は「紙」と「ゴミ箱」だけを使って権利ということをわかりやすく説明した内容でした。
まずその先生は教壇に立ち、生徒それぞれに1枚ずつ紙を渡し、その紙を丸めるように指示します。
そして、黒板の前にゴミ箱(リサイクルボックス)を置きました。
そして先生は言いました。
「このゲームはシンプルだ。君たちそれぞれは、国の住民代表とする。そして、そんな君たちは皆お金持ちになるチャンスも、出世するチャンスもある」
「さてお金持ちになるために、君たちがやることは一つだけ。その丸めた紙くずを、席に座ったままゴミ箱に投げ入れるんだ」
それを聴いて、後ろに座っている生徒たちは大声で不満を言い出します。「そんなの不公平だ!」
彼らはこのルールでは、前にいる人達ほど有利だと思ったのです。
皆が紙くずを投げると、案の定、前列にいる人達が多く入り、後ろの席に座っている人たちはほとんど入りませんでした。
先生はそれを見て言いました。
「ゴミ箱から近かった君たちは、(ゴミ箱に入る)確率が高かったよね。実は、これは「権利」に関する話に繋がるんだ。君たちはこの教室内で、最初のルールに関して不平を言ったのが後ろの席に座ってた人たちだけだったことに気づいたかな?」
「対照的に、前に座ってた人たちは最初から持っている「権利」について気づいていなかったようだね。前に座ってた君たちに見えていたのは、ゴミ箱と君たちとの間の4メートルだったってことだ」
「学生としての、みんなの仕事のひとつは、君たちの『権利』に気づくことだ。そして、その中でも今後素晴らしいことを成し遂げるために、ベストを尽くさなきゃいけない特別な権利というのが『学問』というものなんだよ。そう、君たちの後ろにいる『権利』を持てなかった者達の分もね」
https://www.youtube.com/watch?v=2KlmvmuxzYE
このお話では「学生の持つ権利」、すなわち「学問を勉強すること」について言及していました。
しかし、もう学生じゃない人でも、『今自分の持っている「権利」とはなにか』をゆっくり考えたいと思わせてくれるお話ですね。
参照:buzzfeed.com
スポンサーリンク
スポンサーリンク