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地獄の世界を描いた「地獄絵巻」「地獄草紙」といった作品は数々描かれていますが、今回紹介する地獄絵巻の世界観がどう見てもユルいんです。地獄を描いているのにどこかキュートな鬼と人間の表情がたまりません。
地獄を描いた作品としては12世紀に描かれた地獄草紙がとても有名で、東京国立博物館、奈良国立博物館などに所蔵され国宝となっています。絵のテイストも地獄の惨さが伝わって来る作品です。幕末の絵師 河鍋暁斎の描いた数々の地獄・鬼の作品もとても人気が高いです。
紹介する地獄絵巻は明治初期に描かれた作品で、情報を見てみると観象(かんしょう)という人物による写しとのこと。人間を描く線がすごくひょろひょろで可愛さすら感じます。それでは地獄絵巻のハイライトをどうぞ。
紹介した明治初期に描かれた地獄絵巻は古典籍総合データベースで公開中です。PDFと画像データで絵巻全体が提供されていますのでぜひチェックしてみてください。
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(ライター: 増田 吉孝)
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