小野:事前に1時間単独ライブを収録しておいて、それをVTRとして流して、僕ら2人が舞台で見ているのをお客さんもずっと見る・・・っていうのをやりたかったんですけど、ちょっと却下されちゃって。
───攻めてますねー(笑)。そういった試みもおもしろそうですけれど却下されたということは、今回はこれでは無いということで・・・。
小野:大丈夫です。いつかはやってみたいですけど、今回はちゃんとネタやります!生でやります!
野澤:あと3週間ちょい(※取材当時)・・・結構怖いっすね。
小野:僕らのネタって、やってみないとわからないっていうのがあって。それこそさっきのM-1の話じゃないですけど、めっちゃおもしろいなって作ってても、ひと笑いも起きないとかっていうこともあって。
僕ら単独で去年にやった7本新ネタ下ろすライブで、僕らを見に来ているお客さんが、7本とも笑わなかったりしたこともあって。その時はお客さんも僕らも1時間地獄が続きましたね・・・。
───となると、単独ライブでそういったことになる可能性も・・・。
野澤:まぁ、ありますね(笑)。
小野:全然ありますね(笑)。
野澤:結局、僕らのことが好きな人じゃないんですよ。僕らの《ネタ》が好きな人なんですよね。その《人》が好きだったら正直何やっても笑うじゃないですか。
小野:笑いやすいでしょうね。
野澤:僕、自分のTwitterで毎日「おもしろ〇〇」っていうのをやっていて。その日のテーマに対しておもしろワードを乗っけるっていうやつなんですけど。
【おもしろどっこい】
ところが
— ダイヤモンド 野澤輸出 (@nozawa1224) July 7, 2019
【おもしろ的存在】
草分け
— ダイヤモンド 野澤輸出 (@nozawa1224) June 30, 2019
【おもしろ解散】
事実上の
— ダイヤモンド 野澤輸出 (@nozawa1224) May 22, 2019
野澤:「ラッキー〇〇漫才」の原型なんですけど。あれも単純におもしろくなかったら、全くいいね付かないんですよね。普通、ファンの人数がいれば、もうちょっとは伸びるじゃないですか(笑)。
小野:どんなことつぶやいても、一定数いいねが付くとかね?
野澤:もう単純におもしろいかおもしろくないかで見られるんです。
小野:ある意味いいお客さんやな。シビアにちゃんと《お笑い》を求めているお客さんが結構多いんやと思います。野澤のフォロワーには特に。
野澤:面白くないこと言ったら、2いいねとか(笑)。
小野:っていう意味でも、単独はちょっと怖いですね。ドキドキしてきた(笑)。
───まさかですけど、単独中、一切喋らないっていうことは・・・。
小野:単独マジで、それもありやなーって思ってたんですよ。珍しいし。喋らずいるだけ、何かするだけって。ただ、やっぱ相方の負担が多くなりすぎちゃってね(笑)。まぁいつかそういった遊びもできれば。
野澤:普通のことやって上手い人はいっぱい居ますからね。
小野:勝てないですからそこには。やったことが無いことを僕らはやっていかないと。
小野の弱点は顔!?
───ここでこのインタビューコンテンツの大テーマになっている“スキマ”についてもお伺いしたいんですが、お互いに思う相手のスキマ、いわゆる弱点ってありますか?
小野:野澤には、もうちょっと自信を持ってほしいのと、素をだして欲しいですね。先輩がいると萎縮しちゃうんですよ、こいつ。あとオーディションとか行くと、めっちゃ声が小さい。
野澤:いやぁ、なんか、ねぇ。ホント・・・全体的に弱いんですかねぇー(苦笑)。
小野:前に、めちゃくちゃ当たるっていう芸人がよく視てもらってる有名な占い師の方に占ってもらったときも「あなたはあんまり自信がないから、筋トレしなさい!」って言われて(笑)。
野澤:身体を鍛えたら自信がつくから!って(笑)。
小野:で、一時期ジムに通ってたんですよ。こいつ(笑)。尖ってるのは尖ってるんですけど、真面目な部分があるんで、言われると左右されやすいんです。
野澤:強く言われたら譲っちゃいますし、結構弱いんですよねぇ。
───野澤さんの繊細さが浮き彫りになってきましたね(笑)。反対に、野澤さんから見た小野さんの弱点はありますか?
野澤:うーん・・・。
小野:あんまり無いと思いますけど・・・。
野澤:まぁー、顔が良いところですかね。
小野:ふふふっ(笑)。
野澤:多分、芸人にとって、弱点なんですよね。
小野:あー、確かに最近特に思います。ムズイですよね。
野澤:もちろん良いところでもあるんですけど。なんだろーなぁ・・・男が好きそうな顔だったら良いんですよね。
小野:それ、めっちゃ言われます!先輩とかにも「お前の顔って、(イケメンだけど)男からしたら、うらやましくないよな。」って!
野澤:男が好きそうな顔だったら、男も笑うと思うんですよね。もっと。
小野:ハンサムは男も笑うんですよ!多分、雰囲気イケメンとかって笑わないっすよねー(笑)。
野澤:ンハハハハハハハ(笑)
───SALTY'Sの活動もされているのに良いんですか?
小野:いやでも、ホントそうですよ。あんなネタをやっている反面、SALTY'Sでエアバンドやってるって思うし。ただ、お笑い芸人としてフラットに見て欲しいっている思いもあるんです。
もちろん、SALTY'Sの活動はメンバーも好きだし、やってることも好きだし、むしろやらせてもらっていることがありがたいんです。だから両立が難しくて・・・本当はそういうのも関係なくネタをみて欲しいんですよね。
最終的には文化人?
───日常で「スキマ」を縫ってでもやっていることや、やりたいことってありますか?
小野:僕は、お酒ですかね。昔全然飲めなかったんですけど。
先輩とかにも誘って頂く機会も増えて、最近だと気候も良くなって来たので駅前のコンビニでお酒買って外で飲んでます。
で、おんなじ様に飲んでる若者たちがおいていったゴミを、先輩と一緒に片付けて帰る日々ですね(笑)。
お前はアレやろ、未だにやってるポケモンGO。やめてほしいんだけど(笑)。
野澤:確かに、やってますけど(笑)。無限大で流行ってるからいいじゃん。
小野:もう、お前しかやってないわ(笑)。
野澤:なんか、1個ハマるとずーっと飽きるまでやっちゃうんですよね。ネットのニュースサイトを30社ぐらい全部目を通したり・・・あ、Twitterの「おもしろ〇〇」ずっとやってます。
小野:ずっと考えてますね、今日、何にしよーって。
野澤:日付が変わる前までに絶対・・・っていうノルマを課してるんで。もう習慣になってますね。
小野:もう2年以上やってる?
野澤:うん。数も7~800個ぐらいなったかな。
───着地はどこか決めていたりするんですか?
野澤:何かにはしたいですよねー。漫才にはしたんですけど。・・・あ、いずれ本で出したいですね。「おもしろ〇〇」を綴った本を。あの吉本のクラウドファンディング、『SILKHAT(シルクハット)』使って。
小野:やるだけやってみてもいいかもよ。売れなくてもそれはそれで。僕はCD出して、相方には本を出してもらって。ゆくゆくは(吉本の)文化人枠に・・・。
野澤:じゃー、まずクレイジーさんで連載するか!
小野:とりあえず、サイトのスキマに入れてもらって。800個はストックありますし(笑)。
野澤:今後も増えますし、なんだったら「クレイジー〇〇」とかでも(笑)。
───確かに。じゃあ、社内に一旦持ち帰って編集長に聞いてみますね。
野澤:確かに。じゃないですよっ(笑)。
小野:いやいや、ぜひお願いします。
らしさが伝わるのはやっぱりライブ
───最後に、今スキマを縮めたい相手はいらっしゃいますか?
野澤:んー・・・(しばらく虚空を見つめながら考えて)・・・世間。
小野:あ゛?
野澤:世間とのスキマですね(笑)。なんかね、メジャーになりたいんですよ。
小野:今、インディーズなんでね。
野澤:メジャーデビューしたいんですよ。メジャーデビューするために(吉本興業に)入りましたからね!
小野:もともとな。・・・まぁ、俺は先に(SALTY'Sで)メジャーデビューしちゃったけどさ。
───最近はネタ番組も増えてきましたしね。
小野:ね!増えてきましたよね!! 全部落ちてますけど!!!(笑)
野澤:ンハハハ(苦笑)。
小野:ネタ番組とスキマを縮めたいですねー。イコール《世間》ですね。
野澤:遠いからなー。
小野:だいぶ遠いね。2人共こんなに朗らかなのになぁ(笑)。
野澤:温厚だよね(笑)。
小野:全然尖っても無いのに、おっかしいなぁああああ(笑)。
───ある意味、今一番世間とスキマを縮められそうなのが、8月4日(日)の単独ライブですからね!
小野:ですね。
野澤:ライブ来てほしいですね。普段のも。
小野:主催ライブに来てほしいですね。僕ららしく、のびのびと好き勝手やってるんで!単独ないし主催ライブに来てもらえれば何かしら楽しんでもらえると思います!
ダイヤモンド
野澤輸出(@nozawa1224)
小野竜輔(@onodora0813)
ダイヤモンド初単独ライブ 『天才』 | |
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日程 | 2019年8月4日(日) 開場14:15 開演14:30 終演15:30 |
会場 | ヨシモト∞ホール |
チケット | ¥2,000 ※購入はこちら |
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SALTY’sファンということもあり、ダイヤモンドファンの子との繋がりも増えてきた今、彼らのことを知ると面白くて仕方ないです。
確かにシュールなネタが多いので、単独ライブも楽しみになりました。
これから出できそうな若手芸人さんの話が聞けるのっていいですね。
テレビだとネタだけとか賑やかしで終わってよくわからな人も多いですし、
最近は頑張ってる若手がないがしろになってる悲しいニュースもあるなか、
こんなふうに掘り下げてくれるインタビューは興味深いです。