しかしその反面、そんな希少な動物たちが人間の生活圏内に入ってくることで、トラブルが起こることが多々あるそうです。
そして今、特にその数が多いのがカンガルーなのです。
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2005年、動物園で飼育員をしていたクリス・ブロルガ・バーンズさん(43)は、母を交通事故などで亡くし、孤児となってしまったカンガルーたちを保護する施設を、オーストラリア北部の都市アリス・スプリングスに設立しました。その名も『カンガルー・サンクチュアリ』。
きっかけは、飼育員として孤児のカンガルーを育てたこと
クリス氏は、西オーストラリアのブルームにあるパールコースト動物園で鳥の飼育員をしていました。
動物は好きだったクリスさんですが、何か物足りない生活を送っていました。
そんなある日、初めて孤児の動物を扱うこととなります。
それが、交通事故で母を亡くしてしまった小さなカンガルー「ジョシー・ジョー」ちゃんでした。
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当時まだ17歳だったクリスさんですが、悪戦苦闘しながらも一つ屋根の下でジョシーちゃんと生活を始めます。
そんな生活を送っていたとき、クリスさんは自分が本当にやりたいことに気づきました。
それは『カンガルーの母親になる』ということ。
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世界中から募金が殺到し、遂にはドキュメンタリー番組も放送
そこでクリスさんは、孤児となってしまったカンガルーの子どもたちのために募金活動を行いました。
またクリスさんはカンガルーのありのままの姿を写真に納め、SNSにたくさんアップロードしています。
親のポケットがないため、このように袋にクッションなどを入れて代用します
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ミルクは特性のものを調合し、飲ませているそう
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外にでると、すぐ寝てしまいます
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人間の赤ちゃんにも興味津々
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このような活動のかいもあり、『カンガルー・サンクチュアリ』の話題は次第にオーストラリアだけでなく海外でも広まり、世界中から多くの募金が集まりました。
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2011年のある日、クリス氏は映画監督をやっているアンドリュー・グラハム氏から一本の電話を受けました。
その内容はなんと「君とカンガルーの生活を映像にしてみないか?」というもの。
アンドリューさんとクリスさんが作ったこの映像は、BBCのコーナー「Natural World」内で2回に分けて放送されました。
その番組の名前は「カンガルー・ダンディー」
テレビやラジオなどにひっぱりだことなってしまったクリスさんですが、もちろん現在も変わらず『カンガルー・サンクチュアリ』でカンガルーのために奮闘しています。また、施設を訪れてくれた観光客のために、クリスさん自ら施設案内も積極的にしています。
彼は言います。
「僕はカンガルーを助けているつもりなんてないよ。だって、僕は彼らのお母さんだからね」
『カンガルー・サンクチュアリ』
公式ホームページ:kangaroosanctuary.com
Facebookページ:facebook.com
カンガルー・サンクチュアリの観光ページ:tripadvisor.co.uk
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