BBCラジオの生放送中、おじいちゃんが電話をかけてきました。彼の名前はビル・パルマさん95歳。アレックス・ダイクさんがメインパーソナリティーを務めるラジオ番組「Alex Dyke's show」の昔からのファンです。
話を聞くと、ビルさんは去年、30年来の仲だった85歳のシェイラさんと結婚。しかし今は体調が悪く、入院しているのだとか。
90歳での「結婚」にまず驚きますが、それよりも心に刺さったのは、ビルさんの寂しそうな言葉でした。
「寂しくて、毎日が地獄みたいだ・・・」
そんな話を聞いたダイクさんは、その場で、ビルさんをラジオ局に招待!
すぐにタクシーを手配します。到着したビルさんを待っていたのは、憧れのダイクさんとコーヒーやケーキなどのおもてなしでした。生放送中のスタジオに入り、番組を共にしました。
「夢みたいだ!」というビルさん。
ダイクさんもその時、10年ほど前に亡くなった大好きなおじいさんを思い出していたそうです。
この温かいお話はラジオを通して、リスナーたちにも広まります。
すると、ビルさんの話を聞いていた人たちからもお誘いが殺到!
「一緒にランチをしないか」
「オーケストラ観賞はどうだろう」
「近場でちょこっと旅に出かけないか」
ビルさんは丁寧にお断りしましたが、「こんなに優しい人たちが世の中にまだいたなんて」と感極まった様子。
ちなみに、ダイクさんも楽しい時間を過ごしたようで、ビルさんに「レギュラーになってほしい」と言っているそうですよ。
SNSが主流の世の中で、こんなつながりがあるなんてとても素敵ですね。
Bill phoned BBC Radio Solent. He was upset, lonely and missing his wife.Alex decided to invite him in.We sent a cab to pick him up, have a listen to what happened next.
Posted by BBC Radio Solent on 2015年10月21日
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