僕の愛する娘へ
ママとパパは「世の男性が妻に求めること」に対する答えを求めて、グーグルで調べてみたんだ。そうしたら質問を全て入力する前に、検索結果のリストがたくさん出てきたんだ。その中のトップにあったのが「彼をずっと夢中にさせるには」という項目だったんだ。
パパはいくつか見て、とても驚いたんだ。だって、ざっと読んだだけで、そのどれもが「セクシーな女性でいましょう」、「ごはんの前にビールを出してあげましょう」「常に彼が優越感にひたれるように気を使いましょう」みたいな内容ばっかりだったんだ。
パパは正直、腹が立ちました。
僕の愛する娘へ:君が男性にすべきことは、今も将来も「彼を夢中にさせること」なんかじゃないからね。
大事なのは「自分自身をしっかりと把握する」ってことだよ。君にとって大事なのは、ブレないってことだから。男性に嫌われるんじゃないか、フラれるんじゃないかとかそういうことに動じてはだめなんだ。それが男性を夢中にさせる価値があるってことなんだ。
この意味がしっかりとわかっていれば、逆に君が男性の好奇心を引き出し、一生かけて君を理解したいって向こうから夢中になってくるんだよ。
僕の愛する娘へ:男性はね、もう君に興味を持ってるから、「興味を持ってもらおう」なんてことしなくていいんだよ。
パパは君の彼がテーブルで肘をつきながらごはんを食べていても気にしない…だって彼は君が顔をくしゃっとさせて笑う君から目が離せないんだから。
パパは君の彼がゴルフにつきあってくれなくても気にしない…だっていい面も悪い面も、すべて君にそっくりな子ども達と遊ぶことに没頭してくれているんだから。
パパは君の彼のお金の問題なんて気にしない…だって大事なのは彼が君に対しての思いの問題だから。
パパは君の彼が肉体的に強い男かどうかなんて気にしない…だって彼は心を鍛えて、君がなんかあった時のために受け止められるようにしているから。
パパは君の彼が選挙の投票にいかないなんて気にしない…だって彼は毎朝起きるたびに、彼にとって最高の敬意をはらうべく名誉ある候補者は君だと毎日思っているのだから。
パパは君の彼の肌が何色かなんて気にしない…だって彼は優しさやもろさ、犠牲、忍耐などを君という人生のキャンバスに色とりどりのタッチで描くのだから。
パパは彼がどの宗教で育ったかなんて気にしないし、もし無宗教だって気にしない…だって彼は大事なものがわかっているし、人生の意味だって見つけている。つまり君がいる人生が何よりも尊いってことをよくわかっているのだから。
最後に…
愛する僕の娘よ、君が偶然見つけた男性は僕とはなんら共通点なんかないかもしれない。でも僕と彼との間には大事な共通点が一つだけあるんだ。それが…
「僕の愛する娘」
愛する僕の娘よ、結局のところ「彼をずっと夢中にさせる」のは他の誰でもない「君」だからこそであるべきなんだよ。
永遠に君に夢中なパパより。
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やばい。。スナック感覚で読んでたら、いつの間にか号泣してた。。お父さんの深い愛が身に沁みますね。