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歴史的大発見気分も味わえる「三角縁神獣鏡チョコ」ワークショップにコーフン

提供:おたくま経済新聞


古代歴史ファンなら誰しも胸高まる、三角縁神獣鏡チョコの手作り体験ワークショップが福井市立郷土歴史博物館にて、2月上旬に2日間にわたり開催されました。

三角縁神獣鏡のちょっとした鋳造体験ができつつ、美味しいチョコレートも作れるという、一度で二度美味しいこのイベント。発案者で講師をしている同館学芸員の藤川明宏さんの話によると、ワークショップとしての開催は2013年からで今回4回目。毎年2月上旬に開催されています。

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銅鏡チョコ1
(写真:福井市立郷土歴史博物館提供)

開催の度ネットで話題となり、4回目の今年は2日間で計6回開催。1回6名定員の計36名という枠に、3倍を超える100名以上もの応募が殺到したそうです。そのため、今年は抽選となったものの、当日には宮城、東京、神奈川、新潟、石川、愛知、滋賀、京都、奈良、岡山からと県外からも広く参加者が集まったそうです。

ワークショップでは、三角縁神獣鏡(2000年に福井市花野谷1号墳から出土)の展示用レプリカの原型をもとに、藤川さん自らが製作した食品用シリコン製の型を使用。チョコレートは一人分が330gで、テンパリング(温度調整)不要なものを使用するそうです。それを横幅約20センチの型に流し込み、冷蔵庫で約40分冷やしたあと、型から発掘。
仕上げに質感をだすための、抹茶パウダーかパールパウダーをかければ完成となっています。

銅鏡チョコ2
(写真:参加者のオトシガワさん(@otoshigawa)提供)

もともとこのアイデアはかなり以前にあったそうですが、藤川さんはそれまでチョコを使ったお菓子作りの経験がなく、試しに作ったところ見事失敗。以来しばらく封印してきたものの、2012年に同館のボランティアメンバーでお菓子作りに詳しい黒田智津子さんの協力が得られることになり、ようやく現在のレシピが完成。完成写真をネットに投稿したところ大反響があり、2013年からワークショップとして開催することになったそうです。

ちなみに、出来上がったチョコを集めて集合写真を撮れば、「三角縁神獣鏡が大量出土!」「しかもすべて同型鏡!」 という、歴史的発掘ごっこを楽しめるそうですよ。

学芸員が本気と執念をかけつくりあげた三角縁神獣鏡チョコ。チョコ作りを通じて、古代の人たちに思いをはせつつ、古墳から出土した鏡だけに“コーフン”する時間を体験してみてはいかがでしょうか。次回開催は来年2月予定、応募や詳細については12月頃に福井市立郷土歴史博物館ホームページ他で告知されます。

※掲載している写真は2016年ワークショップ参加者の作品です。

▼協力・写真提供:
福井市立郷土歴史博物館(HP)
オトシガワさん(@otoshigawa)

(文:宮崎美和子)

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