提供:NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会
国内での普及活動の中心を担うのはNPO法人日本ホスピタル・クラウン協会。2005年の協会設立以来、約10年以上の長きに渡って、全国各地の病院にクラウンを派遣、病室でのパフォーマンスや触れ合いを通じて、子どもたちに笑顔と勇気を与え続けてきました。
提供:NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会
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とは言え、日本での活動は、周囲からの理解も何もない、全くのゼロからのスタート。ここに至るまでの苦労は想像に余りありますが、そもそもどんな思いから、この活動は始まったのでしょう。協会理事長を務め、自らもプロのクラウンとして活動をしている大棟耕介さん(48)は編集部からの質問に、意外なほどあっさりと、こう答えます。
「『苦しんでる子どもを笑顔にしたい』とか『どうしてもホスピタル・クラウンの活動をやりたい』とか、そんな崇高な理念や熱意みたいなものは、初めからありませんでした。――ただ単に、当時の業界のなかで、知識・スキル・経験の面から言って、ホスピタル・クラウンを国内で広げられるのは自分しかいなかった――活動を始めた理由はそれだけです」
冷た過ぎる、そうも受け取られかねない大棟さんの言葉。しかしそこには「ホスピタル・クラウン」の実情を知りつくす大棟さんだからこその、強い信念が込められています。
「想いだけでは、どうにもならない。むしろ(この活動に関して言えば)想いが邪魔になることだってあるんです」大棟さんはあくまで冷静に、飾らない言葉で先を続けます。
「仮に僕たちが『かわいそうな子どもたちのために』そんな想いで活動をしたとします。するとそれを、子どもたちは敏感に感じ取る。僕たちのやるべき仕事は、病気の苦しみを忘れさせることなのに、逆にそれを強く意識させてしまうんです。だからこそ僕たちは、あえて普通に、遊園地や幼稚園でやるのと同じような気持ちで、パフォーマンスがしたい。『ホスピタル・クラウン』の活動の前に、ひとりのプロ『クラウン』として、子どもたちと接したいんです」
提供:NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会
「ホスピタル・クラウン」の活動の前に、ひとりのプロ「クラウン」として――そんな信念を胸に、活動を続けてきた大棟さん。ストイックな研鑽の日々に、苦しい、やめたいと思ったことは何度もありました。それではなぜ、彼は今日も「ホスピタル・クラウン」を続けるのか。大棟さんは笑って言います。
「今はもう(ホスピタル・クラウンに関して)やりたいとかやめたいとか、行きたい行きたくないと考えるレベルじゃありません。この仕事が天職だとも思っていないし、道を悟ったとかそんなわけでも何でもない。僕はただプロとして、目の前にいる子どもたちを笑わせるだけ、自分はそこで、精一杯クラウンをするだけだと思っています」
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逆接作るためにしても「冷た過ぎる」は違う気がするんだけど。冷たくなくね?
そもそも、「かわいそう」と言う感覚は上からモノを言っていて、一緒に楽しむベースに立ってない気持ちがします。
大棟 さんの活動の中の笑い、喜び、感動、を共有して
「今日も良い1日だったね。」
となれるのが、幸せな事だと感じます。
頑張って下さい🍀
私も、出逢った人と
「良い1日だったね」と微笑めたら幸いです🐵