普段は世界の紛争地域に赴いて、現地の人々の生活をリアルに写していますが、今回彼が撮影したのは日本の山形県でたくましく生きる女性たち。
女性職人としてものづくりに励む彼女たちを「武士(もののふ)」になぞらえて「ものの婦」と称し、ジャーナリストの視点から映像にしています。
監督・撮影・インタビュー・ナレーション、その全てを担当
普段はスチール撮影(静止画)をする渡部陽一さん。しかし今回はムービー(動画)で、渡部陽一さんのキャリア初の映像作品です。
しかも動画を監修する総監督としての立場だけでなく、ムービー撮影、スチール撮影、インタビュー、ナレーション、さらには「ものの婦」の題字まで自身で担当。
その撮影中には、あのゆっくりとした語り口の渡部陽一さんが思わず早口になるなんてこともあったそう。
この『ものの婦』は山形県が地元の魅力を伝えるために制作したPR動画です。渡部陽一さんは動画の最後で、女性職人をこう称えています。
「母のようなぬくもりと雪国ならではの忍耐力。そして職人としての研ぎ澄まされた眼差しが山形のものづくりを支えている。」
山形のものづくりを支える5人の女性
この「ものの婦」は女性職人の働く映像と、自分の仕事そして山形の女性に関して答える、女子職人へのインタビューで構成されています。
まず、初めにインタビューに答えるのは、完全手作業で酒造りに励む長沼合名会社の長沼真知子さん。
長沼真知子さん「土地のものに感謝しながら造っていける。うちだったら恵まれた水を使って、恵まれた米を使ってお酒を造る。」
強い信念のもと、東京からアポなしで飛塚製鋏所を訪れ剪定鋏(せんていばさみ)職人になった小木曽千鶴さん。
小木曽千鶴さん「作ったものが全てだって、作ってなんぼだって、とにかく切れるものを作らなきゃだめだ。作り続けなきゃだめだって言われてて」
山形カシオ株式会社で、最難関の技能検定をクリアしたマイスターの資格を持つ松枝ゆかりさんと土井直美さんの二人。
土井直美さん「山形のお母さんがたはよく働くと思うんです。頑張り屋さんで。思いやりもありますし気配りがすごく良くて、段取りもいいしすごく手際がいいし、働き者っていうそんな感じがします。」
60年のキャリアを持ち、現役最年長の手織緞通(だんつう)職人。オリエンタルカーペット株式会社の森谷りう子さん。
森谷りう子さん「東北だから、こうなんて言うんだ。辛抱強いって言ったらいいか我慢強い言ったらいいのかね、これがいいのかな。我慢強いのかなと思ってる。」
早口な渡部陽一さんと女性職人を映した動画に称賛の声
この「ものの婦」。動画が公開されてからわずか三日間で100万再生を突破し、高評価を得ています。
通常、高い評価を得るPR動画というと、奇をてらった内容のものばかりですが、これはそうではありません。
なぜ人々の心を打っているのか、動画に寄せられたコメントの一部を抜粋しました。
渡部陽一さんが早口で語るというインパクト、そしてゆったりとした心地よい動画の作りに心打たれたようです。
女性職人が語る言葉は、台本に書かれたセリフで無ければ、インタビュー用に事前用意したものでもありません。ジャーナリストとして渡部陽一さんが直接聞きだしたありのままの言葉です。
被写体である女性職人に敬意をもって取材をしたからこそ、完成した映像作品。
山形県は今日も働き者の女性たちによって支えられています。
公式サイト:ものの婦 - 山形には、ものづくりの現場で戦う女性職人がいる。
提供:山形県ホームページ
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これからも素敵な作品を作って下さいね
でも、そんなに早口じゃなかったから、もっと見たかったな
日本の女性、カッコいい男前女子!
これからは、中身の問題、人間味ですよね~(´・ω・`)/~~