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Official髭男dism『Pretender』を考察!設定と込められた想いに迫る

 

街中で聞かない日はない「Official髭男dism」の楽曲。若者を中心に大きな人気を集めています。また、ドラマや映画の主題歌担当にも抜擢され、その勢いはとどまることを知りません。今回は、Official髭男dismの楽曲から『Pretender』をご紹介します。

Pretender(プレテンダー)は映画のために書き下ろされた楽曲

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『Pretender』は映画「コンフィデンスマンJP」のために書き下ろされた楽曲。ミディアムバラードな曲調にマッチした楽器の音色と、切ない歌詞が印象的です。曲名の「プレテンダー(詐称者)」も映画タイトルの「コンフィデンスマン(詐欺師)」をなぞらえてつけられたのでしょう。映画の舞台が香港ということもあり、PVも香港の街並みを意識したものとなっています。また映画の裏タイトルがロマンス編ということで、歌詞にも「ロマンス」という言葉が使われています。



ギターの音にもこだわって制作された

「Real Sound」のインタビュー記事によると、今回の楽曲では特にギターの音にこだわっているとのこと。確かに、ギターの音が非常に印象的な楽曲です。「この曲は特にギターの音がかっこよくないと絶対ダメだと思った」と小笹さん。初めてギター専門のアドバイザーを立て、ギターもアンプも複数準備して曲録りをしたそうです。アンプを組み合わせて使用することによって理想の音を奏でたのでしょう。楢崎さんも「Aメロもカチッとしてるんですけど、Bメロで生のグルーヴになって、サビでまたカチッとしたところに戻るという世界観の作り方ですね」と発言しています。このように、音源で世界観を作ることを意識していたことがうかがえます。

ずっとそばにいたって
結局ただの観客だ

最初から寂しい雰囲気の歌詞で始まります。一緒にいても片想いのような気持ちであったり、振り向いてもらえない悲しさを漂わすものとなっています。

感情のないアイムソーリー
それはいつも通り

感情がないということは、相手に対して無関心であること。つまり、愛情を持っていないことを意味します。それが当たり前の日常になっていく中で、2人の間のロマンスも、なくなってしまうことに気が付いています。

歌詞解説 Bメロ

もっと違う設定で もっと違う関係で
出会える世界線 選べたらよかった
もっと違う性格で もっと違う価値観で
愛を伝えられたらいいな そう願っても無駄だから

「もし、○○○だったら…」「もっと○○○だったら…」と、理想と現実の違いに憤りを感じながらも、結局は何も変わらない現実を受け入れる様子が表現されています。Bメロではピアノの音を変えています。また、ドラムは生になっていたり、ベースはBメロだけ指弾きで他は全部ピック弾きをしているそうです。Bメロで世界観を変えるために音源を変えて楽曲を作っているのです。

歌詞解説 サビ

グッバイ
君の運命のヒトは僕じゃない
辛いけど否めない でも離れ難いのさ
その髪に触れただけで 痛いや いやでも
甘いな いやいや
グッバイ
それじゃ僕にとって君は何?
答えは分からない 分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば
「君は綺麗だ」

最後は自分自身の現実を受け入れ「さよなら」を告げます。僕は君の運命の人ではなかった。仕方がないことだけれど、受け入れるのは簡単ではない。髪の毛に触れただけで、辛い感情がよみがえる反面、甘い感情も沸いてくる。このように相反する感情の葛藤が表現されています。

また、君にとって僕が運命の人ではないならば、僕にとっての君はどのような存在なのか。その答えは分からないし、分かりたくもない。でも、どのような答えだったとしても、君が綺麗であることだけは確かなことである。このように運命を受け入れようとする心と、受け入れたくない心が、ぶつかり合いながらも、君が綺麗だという感情だけは揺るがないのです。

大サビに込められた想い

大サビの部分は、映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」の内容とも重なりますね。4人はこの部分をどういう想いで制作したのでしょうか。先にご紹介した「Real Sound」のインタビュー記事を紐解きながら見ていきたいと思います。

小笹さん「大サビのダメ押しの「これでもか」って展開が好きです。〈それもこれもロマンスの定めなら〉の部分は映画の内容にもかかってるし。メロディの降り方も綺麗ですよね。〈痛いや いやでも 甘いな いやいや〉のところとか」

藤原さん「心の叫びの部分ですね(笑)。あまりそこに仮歌と違う言葉を入れたくなかったんです。「アイヤイヤイヤ」みたいな、スキャットでそうやっちゃうくらいの感じでやりたくて。そこに歌詞として、言葉として何かハマる心情はないかな? と思った時に、そういう自問自答みたいなものが出てきたんです」

曲の締めも意識されているところになっていて、心の叫びが表現されています。自分自身の運命を受け入れながらも、なんだか寂しい空気感が伝わってきます。

まとめ

『Pretender』は映画『コンフィデンスマンJP』のために書き下ろされた楽曲であり、歌詞の内容や、世界観は映画になぞらえられたものになっています。運命を受け入れようとする自分と、受け入れきれない自分との葛藤を表現しています。また、本当か嘘かも分からないという、どっちつかずな心情を歌詞や音にも当てはめています。

打ち込みの音なのか、生の音なのか、好きなのか、嫌いなのか、悲しい曲なのか、明るい曲なのか。楽曲としては、ただ綺麗であってほしいというOfficial髭男dismの想いも込められているのです。

コメントする4

  1. ( '-'  )

    『プレテンダー』じゃ無くて
    『プリテンダー』では…?

  2. 青春真っ盛りのじじい

    プレテンダーではなくプリテンダーね

  3. アゲアゲの50代

    みんなシンクロしちゃうんじゃ無いかな

  4. ビール腹に悩む20歳

    読み方、プリテンダーですね

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