けものフレンズを最終話まで見たのであれば、案外奥深い設定の作品であることにお気付きではないでしょうか。お察しの通り、けものフレンズには伏線や演出、暗喩がいたるところに隠されています。本記事では、特に目を引くものを「トリビア」として8つ紹介します。本記事を読んでからもう一度見直すと、もっと面白くなるはずです。
フレンズたちの目について
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実はフレンズたちの目は、二種類に分けられます。
- ハイライトが入っている目(サーバルキャット、ライオンなど多数)
- ハイライトが入っていない目(トキ、オーロックスなど)
ハイライトがあるかないかは、「そのフレンズが現実世界で絶滅種および絶滅危惧種か否か」で分けられています。実際、トキは絶滅危惧種、オーロックスは絶滅種です。
ちなみに「としょかん」にて、かばんちゃんはハカセたちから「ヒトは絶滅した」と聞かされます。その際、かばんちゃんのハイライトが薄くなっていくという演出が入っています。ただし次のカットではハイライトが戻されていたため、少なくともヒトは絶滅してしまったわけではなさそう。
実はフレンズじゃない登場人物がいる
実は、1人だけフレンズではないキャラクターが登場しています。
そのキャラクターは7話で登場。PPPのライブを見ている観客に、米国動画サイト「Crunchyroll」のイメージキャラクター「HIME」が紛れています。けものフレンズは「Crunchyroll」を通して米国で配信されていたため、登場するに至ったようです。
各種人工物の中に……
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けものフレンズでは、かつてジャパリパークが「ヒト向けのテーマパーク」であったことを示唆する人工物が多数登場します。
しかし、中にはとても物騒なものが……
11話で、サーバルとかばんちゃんは、ある山頂へとやってきます。そして背景には、アメリカ軍主力爆撃機である「B-2」の残骸が描かれています。また、道中にはミサイルや銃弾とおぼしき残骸も。さらに山頂であるにもかかわらず「5合目」と書かれた石碑が登場。つまり、爆撃によって山が破壊されたのではないか…とも考えられます。ちなみにセルリアンは、「無機物」にサンドスターが触れると誕生するとされています。つまり、ヒトの作り出した重火器や兵器に触れて誕生している可能性も。もしそれを真実だとしたら、一気に「反戦」としてのメッセージ性が強く見えてきます。
道具の再登場
【お知らせ①】ドラマ&キャラソンアルバム「Japari Café」のジャケット・収録内容を公開しました!たつき監督自ら脚本を手掛けるオリジナルドラマの他、吉崎先生作詞による新曲・かばんちゃん参加の主題歌・おーいしおにいさん監修のピアノ譜など盛りだくさんです♪ #けものフレンズ pic.twitter.com/UAGmCha6s0
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けものフレンズは、綿密に伏線が張られた作品。それはかばんちゃんが手に入れた道具の用途にも現れています。数多くの道具が、なんらかの形で再登場しています。
代表的なのは紙飛行機を作るためのパンフレット。かばんちゃんから折り方を教わったサーバルが、紙飛行機で局面打開します。また、11話でかばんちゃんがたいまつ代わりにした棒は、7話で手に入れた「掛け軸」です。また、黒セルリアンへダイブした時に使ったロープは、2話で使ったロープの残りだと思われます。
観覧車について
最終話でサーバルとかばんちゃんが乗る観覧車は、現実の観覧車をモデルとしています。
2013年まで滋賀県大津市にあった、「イーゴス108」のデザインを、そのまま流用しています。ちなみにイーゴス108の由来は「すごーい!」をさかさまに読んだものです。
かばんちゃんの手について
『Japari Café2』収録楽曲の「ドレミファロンド(フレンズ ver.) / どうぶつビスケッツ+かばん×PPP」PVを公開しました。40mPさんの名曲をフレンズ達がカバー♪絵/動画も本家のたまさんが担当!
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かばんちゃんは、本来、手に黒いグローブのようなものが付いています。しかし黒セルリアンから救出された直後、黒いグローブがなくなっていました。その後、シーンの進行とともに、少しずつ黒い部分が再構築されていきます。つまり、セルリアンに食べられた段階で、一度はフレンズではなく「ヒト」そのものに戻ったと考えられます。
このことについて吉崎観音(原画担当)は、以下のように述べています。
「フレンズが衣服は脱げると意識するまでは、動物の機能のまま」
要するに、かばんちゃんの衣服も、自然に再生されたものであると考えられます。しかしフレンズが動物に戻ると、記憶は失われてしまうはず。なぜかばんちゃんは記憶を保ったままだったのか、という考察の余地が残ります。これは「けものフレンズ3」にて解明されることが期待されています。
野性開放と知性開放
「けものフレンズ」第11話のご視聴ありがとうございました。セルリアンハンターのヒグマ、キンシコウ、リカオンの雄姿はいかがでした?公式サイトの「けもフレ図鑑」もご覧ください。来週はいよいよ最終回です。 #けものフレンズhttps://t.co/R4x0XSQMQM pic.twitter.com/9UJjVn5o7A
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キンシコウたち(セルリアンハンター)は、野性開放という特殊能力を使います。野性開放すると、目の色が濃くなり、同時に光ります。そして黒セルリアン撃破時も、多くのフレンズが目を光らせていました。
しかしサーバルが紙飛行機を投げたとき、目の光り方が、明らかに野生開放とは違います(目の色が薄くなり、光も控えめ)。
本来サーバルキャットの知能ではできない「折り紙」をしていたことから、「知性開放」なる現象が起こったのではないかと噂されています。
ラストシーンのカットに隠された秘密
最終話のラストシーンでは、海へ漕ぎ出すサーバルとかばんちゃんが描かれています。実はこのラストシーン、ふたつの秘密が隠されています。
ひとつめは画面右下。よく見ると、うっすらと「つづく」の文字が。続編の制作が、この段階ですでに示唆されています。
もうひとつは画面左側。海の向こうに、うっすらと大きな橋が見えます。実はこの橋、本州と四国を結んでいる「瀬戸大橋」と、デザインが酷似しています。
ちなみに、サーバルとかばんちゃんの行き先は「ごこくちほー」。明らかに「四国地方」を意識したネーミングです。
まとめ
けものフレンズには、興味深い伏線や裏設定、暗喩が多分に含まれています。放送当時には、けものフレンズについて考える「考察班」なる人達も登場し、Twitterを席巻していました。
本記事で代表的かつ印象深いものをピックアップしましたが、他にもたくさんの「トリビア」があります。まだ誰も気づいていないものがあるかもしれません。ぜひ一度、細かいところに注意しつつ、けものフレンズを見直してみてください。かならず興味深いものが見つかるはずです。
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呑気さにヤられて伏線から目が反れてしまうんだよね(笑) 因みに鳥類ブレンズが好き。