都会で生活を送る方の中には、田舎暮らしに憧れを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「でも何かと不便そう・・・」「ご近所付き合いとか大変じゃ?」など、不安なこともあるかと思います。実際に田舎に住むってどんな感じなのでしょう?
今回は東京から飛行機で旭川空港まで約2時間、そこから車で約1時間、北海道のほぼ中心に位置する「上川町」に移住して間もない2組が田舎暮らしの実態をぶっちゃけます。
展望台から見た上川町の街並み
移住するうえでどうしても気になる「仕事」「お金」「家」
カミカワークプロデューサーとしての仕事
愛知県名古屋市から今年夫婦で移住してきた小山内と、京都府福知山市から昨年12月に移住してきた淀。私たちは田舎暮らしを考える中で、カミカワークプロデューサー(上川町の地域おこし協力隊)の制度を利用し、北海道上川町への移住を決めました。
地方自治体が募集を行い、地域おこしや地域の暮らしなどに興味のある都市部の住民を受け入れて地域おこし協力隊員として委嘱する。
協力隊員は地域ブランド化や地場産品の開発・販売・プロモーション、都市住民の移住・交流の支援、農林水産業への従事、住民生活維持のための支援などの「地域協力活動」に従事する。一連の活動を通じて、地域力の維持・強化を図ることを目的とする。
※カミカワークプロデューサーの詳細はこちら
カミカワークプロデューサーには「フードプロデューサー」「アウトドアプロデューサー」「ランプワークプロデューサー」「コミュニティプロデューサー」という4つの役職があります。私たちはフードプロデューサーとして、上川町東雲地区にあるに未来型公民館「大雪かみかわ ヌクモ」の運営に携わりながら、任期後(最長3年)の起業に向けた、カフェメニューやスイーツの開発をしています。
こちらが、施設内にある「訪れるすべての方が気軽に利用できる」ことを目的としたコミュニティカフェ。
ここで提供しているコーヒーは、館内で自家焙煎されたコーヒー豆を使用しており、ハンドドリップで抽出する自慢の一杯です。
またカフェスペースと隣接するフリースペースには、自由に組みたてられるブロック、ダイナミックな大雪山連峰の山並みをイメージしたバンク(斜面)など、お子様が体を動かしながら自由な発想で遊び、そして学ぶことができるスペースがあります。
元気に遊ぶお子様の様子を眺めながらカフェスペースでゆっくり過ごしたり、親子でブロックや本を楽しんでみるのもおすすめです。
こちらのプレイルームでは、チームラボによる「あそぶ!天才プログラミング」を体験することができます。自分が描いた絵を、自分が作ったプログラムで動かして、遊びながらプログラミングを学べるんです。
※大雪かみかわヌクモの詳細はこちら
お金と住まい
上川町の地域おこし協力隊制度の給料は月約20万円。協力隊としての活動以外に、個人での副業も認められています。
さらに、カミカワークプロデューサーに任命された者は、2019年4月開業のコワーキング施設に併設されたシェアハウスに優先的に入居することができるんです。シェアハウスは家具付きで周辺家賃相場より安く、なんと2万2千円で借りることができます。
シェアハウスに空き室がない場合や、ご夫婦での移住などの場合にはシェアハウスではなく別の公営住宅や民間賃貸物件が紹介されるのですが、こちらも安く借りることができ、小山内夫婦が暮らす公営住宅は家賃3万7千円!
住まいに関しては、都会で暮らしていた時より、はるかに安い金額で借りることができます。しかし家賃以外でかかる費用の中で、どうしてもかさむのが冬場の暖房代・・・。
豪雪地帯の上川町の冬はこんな感じで、10月頃から4月まで月平均気温が10℃以下、真冬になれば氷点下20℃という最低気温をたたきだすことも珍しくありません。当然、冬場の暖房は一日中付けっ放しです。
そのため、冬の暖房代にどのくらいのお金がかかるのか不安だったのですが、実際にかかった金額はというと、シェアハウスに住む淀は月額1万、戸建ての公営住宅に住む小山内夫婦は約2万。家賃が安いことを考えればそこまで高くないかも。
日常生活はどんな感じ?不便じゃない?
月の収入と毎月かかる固定費のお話をしましたが、ここからは具体的な日常生活のお話。
コンビニやスーパーもなくてほぼ自給自足生活・・・。なんてことはありません。町内にはスーパーやコンビニ、個人商店があるので、生活用品や食料品は一通りそろいます。とはいえ、都市部のようにたくさんの店舗があるわけではないので、町内で手に入らないものがあった場合には、車で1時間ほどかけて旭川市へ買いに行くことが多いのも現実です。
夏は目を奪われる開放的な景色と信号の少ない気持ちのいい道。一方、冬場は大量の積雪やホワイトアウト、ブラックアイスバーンとなかなかにスリリングな道となっています。
夏冬いずれもスピードの出し過ぎにはご注意を。
都市で暮らしているときは「買う」が中心になりがちな食べ物。でも、上川町では「育てる」「採る」ことで食べ物を得ている人もいます。ありがたいことに私たちはそれを「もらう」ということもあります。自家栽培の新鮮野菜、フルーツ、大量の山菜などなど美味しい物をたくさんいただいております。
こちらはヌクモの常連さんからいただいたフキ。
食材以外にも自転車のハンドルをいただいたり、やっぱり自動車がないと不便だなあと思っていたら格安で譲っていただけた、なんてこともありました。
私たちが上川町へ移住してから数ヶ月が経ちました。この間、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、上川町内の飲食店、宿泊施設なども休業していました。緊急事態宣言は解除され、外出自粛・休業要請も緩和されていますが、これを読んでいる皆さんもいつ終息するのだろうと不安は残っているのではないでしょうか。
上川町では、いわゆる「アフターコロナ」における都市部の人々の観光や移住へのニーズに向けて、上川町の魅力やKAMIKAWORKの取り組みなどを知ってもらい、移住先、旅行先の候補として上川町を選んでもらうために、移住体験施設の充実化やオンラインイベントなど、様々な取組みを予定しています 。引き続き、上川町の動きにご注目ください!
上川町をもっと知りたい人はこちらから!
提供:北海道上川町
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