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ブラジルの学校に通うマリア・ムニズさん(17)は性同一性障害を抱えて生きています。
男性として生まれた彼女はある日、本当の自分を表現するために、スカートを履いて登校することを決意します。
「いつもズボンを履いて学校に行っていて、抑圧されている気がしていたわ。社会がどのように私を見るかではなく、私自身が私をどう見るかということを大切にしたい。スカートを履くことは、その自由があることを表現するための手段だったの。」
しかしこの行動を取ったマリアさんに対して、学校側は罰則を課します。
「男子はズボンを着用し、女子はズボンまたはスカートを着用する」という学校の倫理規定に反するというのが、学校の言い分でした。
なんともお役所的で、マリアさんの人権を尊重しているとは言いがたいものです。
しかし、この状況に立ち上がった人がいました。それはなんと彼女のクラスメイトたち。
男子も女子も関係なく、皆がスカートを履いて登校することで、学校に対して抗議の意を示したのです。
生徒たちがソーシャルメディアに投稿した写真は、世界中でシェアされ、この出来事を知った人たちからは以下のような応援メッセージが投稿されました。
・みんなで力強く差別に立ち向かったね!
・誰が反対しようと正しいことをしようと頑張る人たちって素晴らしい!
・勇気と信頼の表れだね!差別に行き場はないよ。
学校側は、この一連の事態に関して出した声明にて「現在の校則は、改正を望む生徒や地域社会の積極的な参加のもと、精査することとします。」と述べ、性の表現に寛容な制度を整えていく予定であるそうです。
生徒たちが団結して大人に立ち向かったこの出来事。
社会を動かすのは若者たちの勇気ある行動であることを、強く証明する一例となったのではないでしょうか。
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