天体学者はNASAのX線宇宙望遠鏡「NuSTAR」を使い宇宙で最も輝いているパルサー(パルス状の可視光線、電波、X線を発生する天体の総称)を発見しました。このパルサーは1200万光年離れたメシア82(M82)に位置しており、太陽の1000万倍の明るさを持っているとされています。この調査はトゥールーズ大学のマッテオ・バシェッティ氏を始めとした研究チームによって行われ、Nature誌にて論文が発表されました。
出典:iflscience.com
▼太陽の1000万倍の光を放つパルサーの発見は偶然の産物だった
この発見は別の天体を探していたところ偶然発見されたものでした。研究チームがM82の超新星を映し出すためにNuSTARを使っていたところ、2つのとても強く輝くx線反応に気づきました。その発生源のひとつは中型のブラックホール、そしてもう一方がこのパルサーでした。
このパルサーは今まで発見されたどのパルサーよりも強い光を放っていたことが分かりました。
▼NASAの研究員は、今までのパルサーの概念を変える発見であると示唆
NASAのでCalTechとNuSTARの主任研究員のフィオナ・ハリソン氏は「ブラックホールと同等の性質を持ち、かつ岩より小さい」と今までのパルサーとの違いを性質を説明。
今までは、質量が軽ければ中性子星、重ければブラックホールになるという分類の仕方がなされていましたが、今回の発見はその考え方を一新させるものでした。
出典:izmarble.com
▼これからのブラックホールの研究に大きな影響を与えるかもしれない…?
またフィオナ氏は、このパルサーの発見によって「いかにしてブラックホールがこんなにも急激に大きくなり、また(ものなどを)吸い込んでいるのかということに関して、この発見は私達の理解の助けとなるでしょう。これは銀河系の形や宇宙の構成を知る上で重要な事象です。」とコメント。このパルサーの発見が、ブラックホールを始めとしたこれからの天体研究の大きな一助となるのは間違いなさそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=6p2OGc6a_TQ
記事元:iflscience.com
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