※本記事でご紹介するツイートはあくまでも一個人の感想であり、スタジオジブリ他公式の見解をお伝えするものではございません。
1.
もののけ姫、何が一番好きかって投げてよこされたヒトの仔を娘として実子と分け隔てなく育てつつも、山犬がしない直立二足歩行をきちんとさせて、山犬が食べない植物質の(ヒトが食べても大丈夫な)食べ物を教えて、山犬が用いない道具を使って物を加工する技術を身につけさせたモロの君の愛なんですよ
— 酔鏡仙 (@suikyosen) May 26, 2021
なにしろ神なのだからヒトの仔をヒトの生態に沿って育てる義務も義理も全く無いはずなのに、それでもいつかヒトか山犬かをサンが自分で選べるように育てたモロの君、神としての徳が高い
— 酔鏡仙 (@suikyosen) May 26, 2021
そうやって他の兄弟犬とは明らかに違う教育を受けたであろうに、自分に出来て兄弟に出来ないことに驕るでもなく、また兄弟に出来て自分が出来ないことに妬むでもなく、互いの出来る/出来ないを役割分担して協力してるサンと兄弟たちが素晴らしい。人だってそうそう出来ることではない
— 酔鏡仙 (@suikyosen) May 26, 2021
2.
呪いを受けて村を出るとき、髷を切った時点でアシタカは死んだのと一緒。つまりカヤが小刀を渡したのは、死んだ恋人の棺に、本当はあなたの妻になりたかったという乙女心として副葬品を入れるようなもの。それをサンに渡すことでアシタカはサンに欠けている「人の女性の心」を与えた
— 八門( ˶◜◡◝˶ ) (@kimonkinsa) July 4, 2014
3.
以前は魔女の宅急便で「あたしこのパイ嫌いなのよね」の子にムカついてたけど、今になって思うと「鰊のパイは子供が好きな味じゃないだろうな……でもお婆ちゃんがウッキウキで毎回作ってくるから拒否れなかったんだろうな……」と女の子に同情するようになった。
— 泥船🔞 (@s_dorobune) March 27, 2020
4.
千と千尋の神隠しに出てくるカオナシ、小さい頃は「不気味」としか思わなかったけど、30歳非モテ童貞から見ると
・少し優しくされたら惚れる
・アッアッ…
・コミュニケーション手段が乏しい
・上手くいったルーチンをひたすら繰り返す
・他者からの拒絶を受容出来ないと非常に辛いものがあるな。
— rei@生きてるだけで疲労困憊7月21日発売 (@rei10830349) August 17, 2019
5.
千と千尋を劇場で観た、改めて思ったけどこの話はひたすら飲み込んだ異物を吐き出す浄化の物語だよな〜川の廃棄ゴミを吐き出させる、飲み込んだハンコを吐き出させる、食べまくったあらゆる欲を吐き出させる、千尋は苦団子をもらったけど千尋自身があの世界にとって苦団子だったのではなかろうか
— 鯨庭 (@KUJIRABA) July 1, 2020
6.
天沢聖司くんは「わざと悪印象を与えてその後好印象にひっくり返す」という恋の方程式を実践した恋愛マスターだからな。本を全て先回りして読むくらい雫のことが好きなのに、あのしたり顔で「コンクリートロードはないと思うぜ?」だよ。悪印象をバイオリンでひっくり返せることを計算してんだ、彼は。
— こあら雲 (@koala_cloud) January 27, 2017
7.
多分ムスカ自身も途中で「ラピュタなんてないかもしれん」
「馬鹿な先祖の一人がでっち上げた与太話かも」という疑問と闘いながら
ずーーーっと生きてるわけじゃないすか
ロボット降ってきた時のムスカうれしかったろうなあと— 平野耕太 (@hiranokohta) September 29, 2017
8.
『となりのトトロ』で、サツキが炊事するのは1場面だけで、朝食の炊事中におとうさんが「ごめん、寝過ごした」と起きてくる、ということは、炊事当番は基本的におとうさんだけど、その朝はサツキが朝食と弁当を自分で作り、おとうさんは遅くまで寝かせてやった、特別なイベント。―だと思ってた
— 鷲谷花 (@HWAshitani) August 16, 2020
話を戻すと、『となりのトトロ』は、こどもにとって何か特別なイベント(「引っ越し」「自分たちだけで朝ごはんを作る」「傘を持っておとうさんを迎えに行く」「まいご」)が起きたときに、妖物に遭遇する、というくり返しで構成されていて、それ自体は児童文学では非常にオーソドックス。動画力は異常
— 鷲谷花 (@HWAshitani) August 16, 2020
1970年代頃の絵本や児童文学に、「こどもだけで朝ごはんを作る特別なイベント」は結構出てきてたので、その流れで『トトロ』の朝食炊事場面も見ていた。その流れだと「おべんとう」もまた「特別なイベント」なので、この日はちょっと特別な日なのね、と。その特別な日にメイがトトロに会う、と
— 鷲谷花 (@HWAshitani) August 16, 2020
つまり、「こどもが自分からルーティンを破り、何か特別なことをやってみようと試みるとき、その場には【こどもだけ】しかいないようでいて、実は不思議なものがそばに寄り添ってくれている」という、ある時期までは「正統的」だった児童向け物語の枠組みがあり、その中心に「芽生え」の場面がある
— 鷲谷花 (@HWAshitani) August 17, 2020
というわけで、「サツキの炊事」は「ルーティン破り」の一環だと結論づけるのである。Q.E.D.
— 鷲谷花 (@HWAshitani) August 17, 2020
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