グランド・キャニオンで愛する夫と家族と微笑み合う女性。
ブリタニー・メイナードさん29歳は脳腫瘍のため、余命半年と診断されました。
結婚してまだ1年しかたっていないのに、突然舞い落ちてきた悲劇。
彼女が選んだのは尊厳死でした。
そうこの旅は限りなく旅と冒険を愛したブリタニーさんの
「死ぬまでにしたいこと」リストのひとつだったのです。
愛する夫との記念写真。
旦那さんはこのとき何を考えていたのでしょうか。
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大好きなお母さんと。
この翌日容態が急に悪化し、約一週間後に死を選びました。
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ブリタニーさんが自分の病気がもう良くならないことを知ったとき、
家族と話し合って、オレゴン州に引っ越す決意をしました。
なぜなら、オレゴン州は末期患者が尊厳死を選ぶことのできる法律を制定していたからです。
先月、ブリタニーさんはネット上に動画をアップして「自分の死ぬ権利」について語りました。
「私ね、愛する夫と一緒の寝室で彼とママとパパと親友に見守られて死にたいと思ったの。もちろんお気に入りの音楽を聞きながら。
本当は死にたくないのよ。でもこの脳腫瘍からもう逃れられないことを知って、
自分が一番安らかに死ねる方法を選ぶしかないって悟ったの。
私は11月1日にこの世界にさようならを告げようと思っています。」
10月29日、ブリタニーさんは揺れる心のうちを再びビデオにて語りました。
「グランドキャニオンに行ったとき、本当に楽しかったのよ。
まだ笑えたの。もしかしたらまだ死ぬときではないのかもしれない。」
そんな葛藤を抱えていたブリタニーさんでしたが、11月1日当初予定していた通りに
自宅で医師に処方された薬を服用し、尊厳死しました。
10月30日は愛する夫の誕生日。
地上での最後の誕生日を心ゆくまで祝いたかったのです。
「ブリタニーとは結婚して1年も経っていないんだ。
こんな悲しいことはない。
でも僕たちの結婚に大切なのは時間の長さではなく
どれだけお互い愛し合えたかってことに尽きると思うんだ」
ブリタニーさんの死は全米のみならず、世界中に衝撃を与えました。
この死に対して「勇気のある選択だ」「いや愚かな選択だ。自殺を美化している」
という二つの意見が生まれ、世界が真っ二つになったのです。
尊厳死とは、死ぬ権利とは何かという問いにすべての人が
自分なりの答えを出すことを求められる時代になったと言えるでしょう。
あなたはどう思いますか?
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