国ごとに大きな違い、個性を見せる味覚。日本では信じられないと思うような食材が海外では大人気だったり、また「日本ではこんなものも食べるの…?」と驚かれたり。さて先日、インスタグラムで活躍されるdokkoさんは「ドイツの緑茶事情」に関する漫画を公開されました。
ある日、ドイツにて初めて緑茶を購入し、口にしたdokkoさん。想像していた「渋くて苦い味」とはかけ離れた「激甘な味」に、ド肝を抜かれたそうで…。
甘い緑茶。提供:dokkoさん
後日「カフェのお茶なら日本流のものが出てくるに違いない」と、緑茶を注文したdokkoさんはドイツ人の友人の「お砂糖、蜂蜜いる?」の声を断ることで、なんとか「普通の緑茶」を嗜むことができたのだとか。
「ドイツ人にとってはコーヒーにお砂糖入れるのと同じ感じで緑茶に甘いものを入れるのか」と気付いたdokkoさんは、市販のティーバッグを購入。しかし、その商品にも最初から「バニラ味」が混ざっていたのでした…。
ティーバッグもバニラ味。提供:dokkoさん
ドイツ人の独特な味覚に関してを描いたこちらの漫画には「渋みが大事なのに」「アメリカにはミントと混ざってるティーバッグもありました」「本当にわかります」などのコメントが寄せられました!
インタビュー
投稿者のdokko(@dokko_de)さんにお話を伺いました。
――いつから、どのようなことがきっかけでインスタで漫画を書き始めたのでしょうか?
dokkoさん:今年に入ってからです。元々は私のドイツでの生活に興味津々だった日本の友人たちのために描き始めました。おしゃれにイメージしがちなヨーロッパでの暮らしと、実際住んでみると経験する理不尽さや不便さ、意外性を面白おかしく伝えられたらと思ったのがきっかけです。
――初めて甘い緑茶を飲んだ時、どういった感情を抱きましたか?
dokkoさん:「嘘でしょ…?」ですね笑 パッケージを二度見三度見しました。どう見てもバッチリ緑茶と書いてあるので、騙されている感が拭えませんでした。味覚と視覚のケンカです。
――日本人とドイツ人の味覚の違いはどういったものを食べたときに感じますか?
dokkoさん:ドイツでは辛いものが苦手な人が多い印象です。言われてみれば、ドイツの伝統料理で辛いものを使うイメージはあまりありませんよね(強いて言えばマスタード位でしょうか。ピリ辛程度なら大丈夫な方は多いみたいです)。私が大好きな日本の辛口カレーライスをドイツ人の友人に振る舞った事がありますが辛過ぎて食べられないと言われたこともあります。個人差は大きいですが、辛味が苦手だと知りました。今回のお茶のように「苦すぎる」、また「辛すぎる」は苦手なのかも知れません。
――最後に、今後、どういった活動に取り組んでいきたいですか?
dokkoさん:ドイツでは「アニメや漫画は子供だけが見るもの」という考えの人が多くいます。その概念を覆して、日本には老若男女楽しめるたくさんの素晴らしい作品があると言うことを知ってもらいたいです。この考えをもとにドイツでもっとイラストの仕事をして、日本のアニメ漫画文化を広めていければ、と思っています。
味覚一つをとっても、かなりの国民性の違いが明らかになるものですね。甘い緑茶…気になる方はぜひ現地にて試してみてはいかがでしょうか!
作品提供・取材協力:dokko@ドイツもこいつも
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