子供が経験する初めての社会、保育園・幼稚園——人間関係や道徳を学ぶ、大切なプロセスですよね。しかし、子供にとって、保育園・幼稚園に通うということはどういった経験なのでしょうか?それについて考えたとあるママの漫画がインスタグラム上で話題になっています。
保育園に通って2ヶ月〜3ヶ月ほど経ってから、自分の感情を表現することを抑えるようになったという息子くん。お母さんがいなくなった後は教室の隅でシクシクと泣いていたそうな。
溜め込んでしまう。提供:ぽぽこさん
しばらくして園での生活にも慣れ始めたと思っていた矢先、体調不良で2週間ほど保育園を休むことに。久しぶりの登園時、息子くんは突然大声をあげて泣き出してしまったようで…。
泣き叫ぶ息子くん。提供:ぽぽこさん
泣きながらも頑張って登園し、成長し続ける子供の姿を見てママは「初めての社会を経験する子供は、小さな姿で本当に大きな挑戦をしているんだ」と尊敬の念を抱いたのだとか。
保育園は小さな社会。提供:ぽぽこさん
普段見落としてしまいがちな「子供の偉大さ」を描いたこの漫画。どういったことがきかっけで、どんなことを思いながら描かれたのでしょうか。投稿者のぽぽこ(@popokopekopoko)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――この漫画を描いたきっかけはなんでしたか?
ぽぽこさん:子どもって生まれて初めての体験を余儀なくされて、泣きながらも立ち向かってすごいなと思ったことがきっかけです。大人はよく見ると逃げ道があるけど、小さな子どもにはないんですよ。息子は当時保育園と家との差が激しかったので、いろんな葛藤があったんだと思います。その辺りの成長を漫画に残しました。
――泣いてしまった息子くんを見てどういった心境を抱きましたか?
ぽぽこさん:地面に転がり大音量で泣き喚いていたので、よっぽど辛い思いさせてるのかと思って私も辛くなりました。涙をためて泣くのを我慢してるところも見てましたしね。私何のために働いてるんだろうという疑問まで浮かびました。まぁ生活のためなんですけど。まだ小さな息子からしたら何で置き去りにされるのかわからないですよね…。
――育児において、特に癒されるなぁと感じる瞬間はどういう時ですか?
ぽぽこさん:無邪気な笑顔を向けてくれる時です。大人同士だと純真な笑顔を向けられることってそうそうないじゃないですか。邪気だらけの私は純度100%の笑顔に浄化されてます。ちょっと落ち込んでる時なんかでも息子が笑ってくれると癒されます。
――最後に、この漫画をどういった方に届けたいですか?
ぽぽこさん:保育園や幼稚園などに通う子ども達の親御さんにぜひ見てもらいたいです。おそらくほとんどの子が最初は行くのを嫌がるんじゃないかな?今まで守ってくれてた家族から急に離れるのって怖いですもんね。今は普通に園に通ってるけど自然に慣れたというより、どの子も頑張って乗り越えたんだろうなって感じてもらえれば嬉しいです。
初めて経験する社会に立ち向かい、たくさんのことを吸収して帰ってくる子供。我々が考えているよりも何倍も何倍も困難なチャレンジに挑んでいるのかもしれませんね。
作品提供・取材協力:ぽぽこ
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