直訳すると「滞在なし」になる「verweilverbot」が、具体的に何を禁止する条例なのか…夏目さんは当初、その内容がイメージできませんでした。そこでドイツ人の夫(ハセガワさん)に訊いてみたところ「外を出歩くときに立ち止まったらダメってことでは?」との回答がありました。
想像してみると、かなりシュールな条例ですね…。よくよく調べてみると「verweilverbot」は「(エリア内の)湖畔や川沿いなどの人が集まる場所は禁止」という意味なのだということがわかりました。
つまり、この看板があるエリア内の人が集まる場所では立ち止まらずに進まなければいけないとのことです。
本編を読むドイツ語の難しさと、ドイツの状況を伝えてくれるこちらの漫画作品について、投稿者の夏目ひらら(@hirara_manga)さんにお話を伺いました。
インスタグラムで漫画を掲載し始めたきっかけを教えてください。
夏目ひららさん:元々エッセイ漫画を描きたいと思っていたので、コロナ禍で度々変わるドイツの条例や状況を目の当たりにして、描くなら今しかないと思い投稿するようになりました。
今回の漫画のようにドイツ語の理解に困ったエピソードはありますか?
夏目ひららさん:ドイツ独特の「それはソーセージだよ=どちらでもいい」「それはチーズだよ=ばかばかしいこと」といった言い回しがありまして、このような表現を初めて聞く時は、私の頭の中にはいつも「?」が飛んでいます。
ソーセージもチーズも生活の身近なところにあるので、日本には無い表現が面白いです!
他にドイツと日本の文化の違いで困ったことはありますか?
夏目ひららさん:ドイツは自宅でサンダルを履くのですが、人の家に上がる時などは土足です。
夫は忘れ物に気づくと、土足に対する抵抗感が少ないせいか、土足厳禁の自宅に靴でズカズカと入ります。私は四つん這いで意地でも床に靴が付かないようにするのに……!
ドイツに関する漫画はどのような方々に届けたいですか?
夏目ひららさん:どなたでも、暇つぶしになれば嬉しいです!pixivコミックでエッセイ漫画『少女漫画家vsドイツ人』も連載していますので、よろしければ覗いて見て下さい!
インタビューを読んで、質実剛健なドイツ人のイメージが少し緩んだのではないでしょうか。夏目ひららさんだからこそ描けるドイツの魅力が、他の漫画にも詰まっています。
もっと知りたい方は、インスタグラムやpixivコミックを要チェックです。
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