そんな中、理学療法士のめちのすけさんは、働く中で悩んだエピソードをエッセイ漫画として公開しました。
ある日、めちのすけさんは脳卒中の後遺症で半身が常に痛む、少し気難しい性格のAさんを担当することになりました。
どうやったらこの人の力になれるのか、どのように声をかけていったら良いのか。そんなことを考えて接するのですが、思うようにはいきません。
「朝から晩まで体が痛い、薬も効かない、この痛みは誰にも分からない…」拒否の連続で、何を言っても受け入れてもらえないのです。
何度訪問しても距離が縮まることはなく、Aさんにとってプラスにならないリハビリを行っていたと語る、めちのすけさん。
イラ立ちを覚える中、言葉を選びながら接するも、状況は変わらず…。ついに、めちのすけさんの心が折れてしまう瞬間が。
Aさん「あんたにこの病気の辛さが分かるのか!この痛さを経験したことないくせに!」
心にグサリと刺さる一言によって、めちのすけさんの中では何かが切れてしまうのでした…。
本編を読むインスタグラムには「お気持ちわかります。その人の人生ですから、僕なら利用者さんが望むことだけをします。」「何かやりたい事、目的を見つけてあげるとやる気とか出てくれないかな」など励ましのコメントが寄せられました。
理学療法士だって人間ですし、さすがにこれだけネガティブなことを言われたら堪えますよね。こんな体験をしても続けられるめちのすけさんはスゴイ!
投稿者のめちのすけ(@mechinosuke_pt)さんにお話を伺いました。
インスタグラムに漫画を掲載し始めたきっかけを教えてください。
めちのすけさん:スマホの絵が描けるアプリを見つけたのがきっかけで、自分の仕事である「理学療法士」の日常や出来事を発信してみようかと思い、投稿を始めました。
今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。
めちのすけさん:私達は「どうやったらその人の力になれるのか、どのように声をかけていったら良いのか」を日々考えてリハビリを提供しています。たくさんの背景がある1人の人間と向き合っている事を伝えたく、この漫画を描きました。
理学療法士をやっていて良かったと思う瞬間はありますか?
めちのすけさん:やはり1番は「あなたにリハビリの担当をしてもらえて良かった」と言っていただけた時です。もちろん私の力だけでなく患者様本人の努力の賜物ではありますが、リハビリで出来なかったことが出来る様になった時は、理学療法士をやっていて良かった、この時を共有できる仕事で良かったと思います。
今後はどのような活動をしていきたいですか?
めちのすけさん:実はまだまだ模索中で…。理学療法士の仕事は名前も知られていなかったりするので、こんな仕事なんだよっていうことを面白さやユーモアを交えて、引き続き紹介して行けたらと思っています。
病気や怪我、障害に関わることをありのままに伝えるのは時として難しいことですが、理解を深めるためにも、もっと気軽に発信され、受け取っていくべきなのかもしれませんね。理学療法士の大変さが分かる貴重なエピソードでした。
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