幼い頃に経験した嫌な体験は、大人になってもずっと心に残っているものですよね。しかしそんな体験は時に、子供を育てる教育方針を確立するために役立つこともあるようです。インスタグラムで活躍される南波くわしくさんは先日「君を笑わない」というタイトルの漫画を公開されました。
あらすじ
幼い頃のある日、東京から遊びにきたお母さんの友人家族と顔を合わせた南波くわしくさん。テレビなどでよく聞く「東京」という地名に憧れつつ「でも、東京って日本なんだっけ…?」という疑問に駆られます。
お母さんの友人家族の来訪。提供:南波くわしくさん
「間違っていたら恥ずかしいな」——そんな思いを抱きながらお母さんに「誰にも言わないでね」と約束を交わし「東京ってさ、外国じゃないの?」と問うた南波くわしくさん。
「東京って、外国じゃないの?」 提供:南波くわしくさん
しかしお母さんはひとしきり笑った後、友人家族にこの質問を共有しようとするのでした…。
共有しようとするお母さん。提供:南波くわしくさん
過去の経験から、自身の教育についてを考えたこの漫画。この作品を描かれたきっかけや、当時の心境についてを投稿者の南波くわしく(@kwsk8128)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――この漫画を描かれたきっかけはなんでしたか?
南波くわしくさん:漫画の最初にも出ていましたが、親子で一緒に自転車の練習をしているのを見かけたことがキッカケでした。本当は周りにも親戚らしき方々がいたんですが、誰も笑わず子どもを見守ってたんですよね。それを見て「私の周りにいた大人は笑いそうだな」「それがすごい嫌だったんだっけ」と思い出し、描くに至りました。
――「東京ってさ〜」という質問を笑われてしまった時、どういった気持ちになりましたか?
南波くわしくさん:恥ずかしさが真っ先に来て、その後色んな感情がごちゃまぜになりました。約束を裏切られて悲しいような、憎いような。当時言葉にできなくて、ひっそり泣いてしまいました。
――当時、お母さんはどういった気持ちで南波さんの質問を共有したのだと思いますか?
南波くわしくさん:子どもが可愛くて仕方なかったんだろうなと思います。母は忙しい人で、中々一緒にいれなかったのもあり、我が子の一言一句が愛おしくてたまらなかったのかなと。加えて相手は同じ子持ちの友人なので、話しやすい間柄でもあったのではないでしょうか。
――「笑わない教育」で、息子くんにどんな人になってもらいたいですか?
南波くわしくさん:誰かの居場所、心の拠り所になれる人間になってもらえたら嬉しいですね。「この人は大事な時に笑わずにいてくれる」「一緒に真剣になってくれる人だ」と、誰か一人からでも一番信頼される人になって欲しいです。まあこれはまず、私が息子からそう思われることが目標なんですけどね(笑)
過去の体験から「必死に頑張る姿を、決して笑わない」と決めた南波くわしくさん。これからも、息子くんの1番の味方であり続けることでしょう。
作品提供・取材協力:南波くわしく
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