景色を一瞬でドット絵にする『ピクセルミラー』
投稿者は科学を使ったデザイナーとして活躍している、ものり/monoliさん。「アナログな石とは思えないデジタル感」というテキストとともに、小さなキューブから見えるデジタルな世界を動画で公開しました!
電車に乗って移動している投稿者さん。左手の指先で小さな緑色のキューブを持っています。
電車が動き風景が流れていく中、キューブから見える景色はデジタル感満載のドット絵に変換されています。
目まぐるしく変わる景色に、キューブの中のピクセルが電気信号でも送られているかのように、カチカチと組み替えられて変換されていきますね。まるでゲームボーイの世界です!
隣の線路で速度の速い電車が通過していくと、キューブの中のピクセルが電車の速さに合わせて急速に動きだします。
最新式の電子機器を搭載しているように見えますが、実はこちら、模造石を研磨して作成したアナログな制作物。見る景色によって様変わりするドット絵がなんとも爽快です!
投稿者さんにインタビュー!
今回投稿している『ピクセルミラー』の開発者でもある投稿者さんに、制作のきっかけを伺うと、
「6年前より『Pixel Art Park』というドット絵のオンリーイベントを有志で運営しています。このイベントの催し物として、何かツールを使って来場者の方たちを全員『ドット絵』にできないかと思ったのが始まりでした。その後、宝石研磨会社の依田貴石さん(@yoda_kiseki)と一緒にお仕事をする中で宝石の様々な加工法を知り、ピクセルミラーの実現につながりました」
…との回答がありました。ユニークなアイデアと、それを実現する職人技が出会って初めて、この不思議なアイテムは生まれたんですね。また、『ピクセルミラー』のコンセプトについて伺ってみると、
「コンセプトは『アナログとデジタルのあいだ』。最近は解像度の高い“便利なツール”ばかりが世の中にあふれているので、逆に世の中の解像度を下げる“不便なツール”があってもいいんじゃないかという思いも強くあり製作しました」
…とのことでした。そのままでも十分に興味深い発明ですが、バックボーンを聞くとなおのこと興味深く思われますね。そして最後に、制作時の苦労についてお尋ねすると、投稿者さんは、
「 最も苦労したのは、ドットに見えるようにすることでした。石のみという恐ろしい制限なので、可能な限り風景を『ドット絵』にするには、石の気持ちを傷つけない形状の研究や、依田貴石さんの機械を使わない『伝統の手擦り技術(研磨技術)』が必要でした」
…と語りました。製作者さんの強い思いと伝統技術が組み合わさってできたピクセルミラー。一度手に取ってみてみたいですね!
ネットでの反応は?
『ピクセルミラー』を見たユーザーからは、「ずっと見ていられますね( *´艸`)」「Genius」「きれい〜」といった感想のコメントや、「モザイクかとおもった」というコメントも多数寄せられています。
投稿者さんのTwitteには、『ピクセルミラー』の紹介やその他の作品について公開されています。興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
Twitter:@Hakusi_Katei
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