みなさんには、見ず知らずの誰かを助けた経験はございますか?街で困っている人を見かけたとしても「話しかけていいのか?」「自分が声をかける必要はないのでは」などと頭に浮かんでしまって、なかなか行動に移せないなんてこともありますよね。
インスタグラムで活躍される齊藤詠さんは先日「勉強するんやで…」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
ある日、仕事で使うペンを購入するために本屋さんを訪れた齊藤詠さん。推しのキーホルダーのガチャガチャを発見し、夢中でガチャを回すのですが…。
ガチャガチャを回す。提供:齊藤詠さん
目当てのペンを探し当てレジに並ぶ齊藤詠さん。「やはりもう一度両替してガチャを回そう」と考えていると、精算中の学生がお金が足りなくて商品を買えないことに気がつき…。
学生「お金足りないのでやめときます」 提供:齊藤詠さん
優しくて温かいエピソードを描いたこの漫画。作品を描かれたきっかけや、学生の反応などについて投稿者の齊藤詠(@utasaitoarts)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――この漫画を描かれたきっかけは何でしたか?
齊藤詠さん:困っている人がいたら、なるべく助ける精神なんです(笑)車が故障したりしていると車を止めて、交通整理をかって出るタイプでして…。
このご時世、昔みたいに大人がみんなで子供を見守る、叱る、育てるってことが本当に少なくなりました。一歩間違えると苦情が来そうでなかなか手を出せないことなんですが、こんなことがあってもいいじゃない、っていう気持ちでシェアしたのがきっかけです。
――五百円を渡した時の中学生の反応は、どういったものでしたか?
齊藤詠さん:とても、驚いてました。でも、しっかり勉強するんだよ!って笑うと喜んで「ありがとうございます!」と受け取ってくれましたし、周りの友達は、「お前いいなー!ついてるなー!」と盛り上がっていました。
――五百円を渡すとき、惜しい気持ちはなかったのでしょうか?
齊藤詠さん:まったくないです(笑)無駄にガチャガチャをしてしまう500円と、彼が楽しみにしていた本を諦めて帰る道のりの重さを考えたら、比べるに値しませんよね(笑)
――この漫画の反響には、どういった声がありましたか?
齊藤詠さん:勇気がある!っていうのが一番多かったと思います。それだけ、人様に関わることは敷居が高く、また人様のお子さんとなると親御さんのこともあるので手出しがしにくいと思うんですね。
ただ、彼がいつか大人になった時でもいいから同じような経験に出会った時
この経験を思い出して欲しいんです。
自分にしてもらったことをまた他の誰かに繋げていく。行動にでなくてもいいから
いつか思い出して欲しいという思いがありました。偽善、という言葉もあるとは思います。ただ、私はどの子供たちも、社会の大切な宝物としてみんなで見守っていける世界があればいいといつも願ってます。
ガチャガチャしながらですけど(笑)
ガチャガチャのお金を使い、学生の未来へ投資した齊藤詠さん。齊藤詠さんの優しさが、他のいつか誰かに還元されていくことを願います😊
作品提供・取材協力: uta 齊藤詠 イラストレーター
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