音を聴いたとき、その音がどの音であるかを聴き分けることができる能力、絶対音感。持ってない人は憧れを持ってしまいがちなこの能力ですが、音感保持者の見えている世界はどういったものなのでしょうか?
インスタグラムで活躍されるとんがりめがねさんは先日「特に役立たないけどちょっとおもしろい絶対音感のある世界」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
4歳からピアノを習っていたことが影響して、絶対音感を身につけているというとんがりめがねさん。どんな音も的確に言い表すことができる…のかと思いきや、さまざまな音が混ざった生活音なんかはドレミで聴こえないことも多いと言います。
生活音はドレミで聴こえ辛い。提供:とんがりめがねさん
「メッセージ性が強い歌詞でも、ドレミが気になって集中できない」「作業中、BGMがドレミで聴こえてしまう」などの困ったこともあるのだとか…。
日常生活で困ることも。提供:とんがりめがねさん
絶対音感保持者の生活についてを詳しく綴ったこの漫画。作品を描かれた思いや、フォロワーさんの反応について投稿者のとんがりめがね(@tongari.megane_digital)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――この漫画は、どういった思いで描かれましたか?
とんがりめがねさん:自分にとっては日常でも、誰かが面白いと感じてくれるかな?と思って描きました。音感は「特別な才能」ではなく、練習で身につけた「ただの特技」だということも描きたかったです。絶対音感の人は世の中にたくさんいるはずなのに、普段わざわざそんな話をしないので、出会わない(気づかない)んです。だから、音感仲間に出会いたいという思いもありました。
――絶対音感を持っていることで生じるメリットとデメリット、総合してどちらの方が大きいと思いますか?
とんがりめがねさん:今は音楽とは無関係なところで生きているので、困る事の方が多く思いあたりました。でも物心ついた時からこの状態なので、音感が無ければいいのにと思ったことは無いです。母としての最大のメリットは、子供が好きな曲を耳コピしてピアノで弾くと喜んでもらえる事です。
――絶対音感を持っていることで、今までで一番「得をした」と感じた瞬間はどんな時でしたか?
とんがりめがねさん:今このインタビューを受けられている事ですね(笑)
――フォロワーさんの反応には、どういった声がありましたか?
とんがりめがねさん:そのつもりはなくても自慢話に聞こえてしまったらどうしよう…という不安もあったんですが、温かいコメントばかりで嬉しかったです。同じく音感を持っている方からも共感の熱いコメントをたくさん頂けて、コメント欄も盛り上がりました。本当に感謝感激です!
音楽の道を志す方でなければ、絶対音感は特に役立たない能力だと語ってくれたとんがりめがねさん。しかし、1日でいいからどんなものか体験したい…と思ってしまうのは、筆者だけでしょうか😊
作品提供・取材協力:とんがりめがね
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