「お世話になっております」から始まり、さまざまな定型文句で綴られる我々のメールでのコミュニケーション。礼儀礼節を重んじる日本の文化はもちろん素晴らしいのですが、時に面倒に感じてしまうこともありますよね。
インスタグラムで活躍されるおもちさんは先日「オーストラリアで驚いたこと」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
旦那さんの仕事の関係上、オーストラリアに駐在しているというおもちさん。現地で驚いたことの一つに、彼らの「メールの簡潔さ」があったと語ります。
返信がシンプル。提供:おもちさん
本文で相手を呼び捨てにすること、そして「いつもありがとう」「ご確認のほど…」などの文を付けずに送ることに対して、若干の不安を覚えたのだとか。
依頼だけだとそっけない気がする。提供:おもちさん
興味深い「日本とオーストラリアの違い」についてを綴ったこの漫画。オーストラリア流のメールの良いところや、フォロワーさんの反応について投稿者のおもち(@omochi_australia)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――いつから、どのようなことがきっかけでインスタで漫画を描き始めたのでしょうか?
おもちさん:私は、夫の転勤でオーストラリアに引っ越し専業主婦になりました。もともと絵を描くのが好きだったことと、時間がたくさんあったのでこのオーストラリアの生活についての漫画を投稿しようと思い、半年前からこのアカウントを始めました。
――オーストラリアのメールの良いと思う点は、どんなところですか?
おもちさん:オーストラリアのメールはとにかくシンプルで、要件だけを書くところが良いと思います。英語を勉強中の私でも「このメールはこういうことを言いたいんだな」とすぐわかるので助かっています。
――日本のメールとオーストラリアのメール。総合してどちらの方がおもちさん好みだと感じますか?
おもちさん:日本のメールは「いつもお世話になっております」「お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いします」など、相手を気遣う文面が多く、相手への思いやりや優しさが組み込まれていると思います。
それでもやっぱり私は、必要なことだけを書けばいいオーストラリアのメールが気楽に感じてしまいますね。
――フォロワーさんの反応には、どういった声がありましたか?
おもちさん:「確かに日本では、いかに相手に失礼にならないか・負担を感じさせないかを考えてメールを打っています」
「日本のメールの丁寧さは、職場の人間関係を良くしていると思います」
「オーストラリア在住ですが、もう日本のメールには戻れないです」
「英語のメールがとてもシンプルなので、最初はあっさりしていて不安でしたが、慣れました」
「日本人の同僚を真似して、宛名に"〇〇 san"と記載してくれるオーストラリア人もいます」などなど様々な声を頂きました。
要件だけを伝える、オーストラリアのビジネスメール。相手を思いやる日本人の文面も素敵ですが、簡潔な文章で済むというのもまた魅力的ですよね。
作品提供・取材協力:おもちのオーストラリア駐在あるある&日常
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