その名の通り、プチプチを使用したアート作品なのですが・・・
どこがプチプチアートなの?と思う方もいらっしゃるかと思います。
よく見るとこの作品、プチプチ一粒一粒に注射器でインクを注入することで、描いているんです。
なんとその数、約6万粒!
途方もない作業。しかも、美しく仕上げるためには、一粒たりともミスは許されません。
手作業で約6万粒!?驚異のアート制作方法
このプチプチアート、約6万粒に手作業でインクを注入するのはもちろん、制作方法があまりにも途方がなかったので、その工程をご紹介します。
まず、注入ミスが発生しないように約6万粒のプチプチにどの色を注入するかを識別するアプリを開発。
さらに、使用するインクは特製のものをわざわざ開発!ヘアジェルを混ぜるなどしてドロッとした質感のインクを作り出したそう。
注入場所、注入インクの用意ができたら、ここからはひたすら手作業です。番号に合った色のインクを、プチプチ一粒一粒に注射器を使って注入していくのです。
最後に展示中のインク漏れを防ぐため、テープでカバー。
こうして完成したのが#生態系プチプチアート。
そして20日(火)、展示されていた#生態系プチプチアートに、ある変化が加えられました。
そう、プチプチをつぶしてしまったのです!
その影響でインクが所々に垂れており、つぶす前の作品と比べて細部の表現が失われてしまいました。これには「なんてもったいないことを!」と感じる人も多いのではないでしょうか。
アプリやインクを開発。そして手作業。これだけの労力をかけて制作したものを、なぜつぶしてしまったのでしょうか。実は、大作を壊したのには明確な理由があったのです。
実はあのトヨタが作った「#生態系プチプチアート」
この#生態系プチプチアートは、トヨタ自動車がトヨタ環境チャレンジ2050で定めた「人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジ」や「自然共生の取り組み」について、より多くの人に知ってもらうきっかけづくりとして制作したもの。
なぜ、プチプチで絵を描いたのかというと、多様な生態系の壊れやすさを、同じく壊れやすい(つぶれやすい)緩衝材のプチプチで表現するため。
途方のない労力をかけて作ったアートを壊すのはもったいない。
それは地球環境も同じこと。地球が途方もない年月を経て形成した多様な生態系を、人が勝手に破壊していいものではないのです。
また、描かれていたのは「トヨタの森」に生きる動植物たちなのだそうですが、そもそも皆さんはトヨタの森計画というものをご存じでしょうか?
「トヨタの森」、そしてトヨタが目指す未来
トヨタは1992年に「トヨタの森計画」を策定。1997年、愛知県豊田市に東京ドーム9個分の広大な敷地を整備し、多様な生態系を守る目的でトヨタの森をオープンしました。
以降25年以上にわたり、自然と共生するための未来づくりにチャレンジし続けています。
トヨタの森は豊かな森や自然を、より良い形で次世代へ繋げていくことを目指して運営されています。
生態系は微妙なバランスのもとで成立しており、生物多様性が失われると種の大量絶滅が起こりかねないそう。
そんな自然のもろさを伝えるとともに、美しさなどを楽しく学ぶことのできるプログラムも実施。自然の大切さをより多くの世代に広めています。
全ては自然を次世代へ繋げるため
今回の#生態系プチプチアートは、トヨタの自然共生の取り組みへの認知拡大のために行われています。
トヨタは自動車をつくる会社から「モビリティ・カンパニー(世界中の人々の移動に関わるあらゆるサービスを提供する会社)」へと変革を進めていると同時に、様々な領域で国際目標の「SDGs」へとつながる取り組みにも力を入れているのです。
作品は、渋谷ちかみちPickUpランキンにて、2022年9月21日(水)まで展示されています。
お近くの人は、ぜひご覧になってみてください。トヨタの取り組み、そして守るべき地球環境について考えるきっかけになるはずです。
提供:トヨタ自動車WEBサイト
WEBサイト:トヨタのサステナビリティ実験
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ちょっと感動した
自然を破壊してるのか…………
壊れやすい…