性別や生まれに関係なく、さまざまな選択をとることができるようになった現代。価値観のアップデートが早い時代において、上の世代の方と関わった時に「その考えは古いのでは…」と感じてしまうこともありますよね。
インスタグラムで活躍されるうた子さんは先日「赤ちゃんの性別、女の子だったらどう思ったの?」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
妊娠6ヶ月の頃、お腹の中にいる子供の性別が判明し、それを義父母に伝えたうた子さん。お義父さんから返ってきたのは、少々モヤモヤしてしまう返事でした…。
お義父さんからの返事。提供:うた子さん
息子くんの将来が決まっているかのような発言に、当時心のシャッターを閉めてしまったと語るうた子さん。多様性の時代を生きる息子くんの将来について思いを馳せます。
心のシャッターを閉めるうた子さん。提供:うた子さん
お義父さんの言葉にモヤッとしてしまった経験を綴ったこの漫画。作品を描かれた思いや、フォロワーさんの反応について投稿者のうた子(@nemuchan_diary)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――いつから、どのようなことがきっかけでインスタで漫画を描き始めたのでしょうか?
うた子さん:息子の妊娠がわかった日にインスタグラムを始めました。沢山の方の妊娠の記録を読ませていただきながら、私も初めての妊娠生活を記録に残したいと思い、備忘録として妊娠中期頃からイラストを描き始めました。今は、息子と自分の成長や、妊娠出産育児に関する経験を綴っています。自分が沢山の方のインスタの情報に助けていただいているように、自分の経験も役に立てば嬉しいと思って続けています。
――今回の漫画は、どういった思いで描かれたのでしょうか?
うた子さん:生きている世代や環境が違うので、義父母の価値観と自分の価値観に違いがあることはおかしくありません。私の場合は、その違いに対するモヤモヤした気持ちをうまく消化させることができず、自分の中に溜め込むだけの日々でした。そこで、自分のこの悩みをシェアしてみたいと思いました。世の中の子を持つ方は、どんな風に思うのかな?という関心や、自分の経験がどなたかの参考になれば...という思いで投稿しました。
――お義父さんの「男の子で嬉しい」という考え方は、どこからきているものだと思いますか?
うた子さん:義父は、自分の家系を大切に思う人で、「男は家を継ぐもの」という考えを持っています。それ故、孫にも男の子を希望していたようです。ご先祖さまを大切に思うことは素敵なことですが、家を継ぐということにこだわるあまり、息子や孫の生き方を縛るようなことにならないよう、うまくやっていきたいです。
――フォロワーさんの反応には、どういった声がありましたか?
うた子さん:自分の悩みをシェアしてみると、想像以上に多くの方に共感していただきました。夫の実の親の価値観をよく思えないことに後ろめたさを感じていましたが、自分のこの考えを持っていても良いんだなと、ホッとした気持ちになり、心が軽くなりました。誰かの参考になれば...と思ってシェアしましたが、結果、読んでくださった方々の反応に、私が救われるかたちとなりました。
お義父さんの少々古い考え方を通して、多様性の重要性を再認識したうた子さん。性別や出身などの条件で子供の人生を縛ってしまうことがないようにしたいものですね。
作品提供・取材協力:うた子
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