日々たくさんの人と人とがさまざまなコミュニケーションを育む介護の現場。そんな介護業界には、私たちが知らないような笑える小話が溢れています。
インスタグラムで活躍されるまきこむさんは先日「べっぴんさん」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
ある日、自分で動かせない介助式の車いすの利用者さんに「おーい」と呼ばれた介護士のまきこむさん。手がいっぱいだったため、5分ほどしてから駆けつけたところ「呼んでないよ?」と言われてしまい…。
利用者さん「おーい」 提供:まきこむさん
「忘れちゃったのね 次から綺麗なお姉さんって呼んでくれたら早く来るね」と、愛嬌たっぷりのジョークをかましたまきこむさん。この発言が、ちょっぴり恥ずかしい事態を招きます…。
まきこむさん「綺麗なお姉さんって呼んでね」 提供:まきこむさん
なんとも笑える介護業界の小話を描いたこの漫画。当時の心境や今後の活動について、投稿者のまきこむ(@makikomu610)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――いつから、どのようなことがきっかけでインスタグラムで投稿を始めたのでしょうか?
まきこむさん:インスタの投稿を始めたのは最近です。2週間前に初投稿したばかりです。今まで勤めていた施設を退職して、少し時間が空いたので情報発信をしてみようかな、と思って始めました。 漫画の方が心情や状況をピンポイントで伝えやすいかと思い、漫画にしてみました。
――「べっぴんさん」と呼ばれたときの心境を教えてください。
まきこむさん:「べっぴんさん」と初めて呼ばれた時は純粋に恥ずかしかったですね。他の職員やご利用者さんがいる中で大声で呼ばれるので「ふざけすぎてごめんなさい」と思ってました。 慣れてくると「あなたのべっぴんさんがきましたよ」と笑顔で対応してました。
――まきこむさんは普段からご利用者さんとの会話の中で冗談を言うことが多いのでしょうか? コミュニケーションをとるときに工夫していることなどがあれば教えてください。
まきこむさん:ご利用者さんが“会話”を求めているときは冗談を言います。会話は形や成果が残らないので仕事と認識しにくいですが、ご利用者さんの穏やかな生活には“楽しく会話をする“ことも大切だと考えています。 コミュニケーションでは相手の本当の要望を考えることに気をつけてます。お腹が空いているから「ご飯を頂戴」と訴えるのか、時間を持て余しているから「ご飯を頂戴」と訴えるのか、見極めが難しいですが相手の表情や声色を感じ取って冗談を言える時は冗談を言います。
――今後、インスタグラムを通じてどのような活動をしていきたいですか?
まきこむさん:介護は汚くて低賃金で重労働とイメージがありましたが、やってみたらご利用者さんとのコミュニケーションが楽しかったんです。 また、将来に対して漠然とした不安があったのですが、人生の大先輩達と関わることで漠然とした不安が小さくなっていきました。むしろ「こんなおばあちゃんになりたいな」と人生の目標が見えてきました。 介護は辛いだけじゃないって事を知ってもらいたいと思います。ニュース等ではネガティブや重い話題にフォーカスしがちな気がするので、日常をお伝えしていきたいです。 また、30歳から介護業界で勤め始めたので、その経験も発信できたらと思います。
冗談で言った「綺麗なお姉さん」というワードが、たくさんの人に知れ渡ることに😇「べっぴんさーん」と大声で呼ばれている状況を想像して、ニヤニヤが止まらない投稿でした☺️
作品提供・取材協力:まきこむ
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