一家全員が聴覚障害をもつ家族のことを「デフファミリー」と呼びます。コミュニケーションツールとして手話を使うことの多い彼らですが、まだ幼い子供に対してはどのように意思疎通を図っているのでしょうか?
インスタグラムで活躍されるm a n aさんは先日「手話で意思疎通した瞬間」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
デフファミリーとして子育てに奮闘中のm a n aさん。ある日、息子くんがぐずって大泣きしてしまったといいます。
大泣きの息子くん。提供:m a n aさん
息子くんを抱っこしてあげることにしたm a n aさん。抱っこひもを装着し、手話で「入る?」と問いかけました。それに対する息子くんのリアクションとは…!?
m a n aさん「入る?」。提供:m a n aさん
息子くんと意思疎通した感動エピソードを綴ったこの漫画。当時の心境や息子くんとのコミュニケーションについて、投稿者のm a n a(@sn01owmana23mi)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――いつから、どのようなことがきっかけでインスタグラムで投稿を始めたのでしょうか?
m a n aさん:子どもが生まれる前からいろんな方の育児漫画を見るのが癒しでした。私も子どもができたら育児漫画を描こう!と前から決めてました。
――息子くんに手話が通じたときの心境を教えてください。
m a n aさん:聞こえない我が子に手話で話しかける経験がなく、このコミュニケーション方法は合っているだろうかと不安はありました。でも、毎日続けたところ、通じるようになったと思うととても嬉しくてたまりませんでした。結果的に息子と会話したい気持ちを持ち続けて良かったと思っています。
――息子くんとコミュニケーションを図る上で工夫していることや気をつけていることがあれば教えてください。
m a n aさん:気をつけていることは3つあります。
①話す前に息子の目と向かい合っていることです。
②話す時は手話だけではなく、表情も使います。 例えば,短いといってもいろんな種類があります。非常に短いとか短いがあります。非常に短い時は険しい表情をしながら,《短い手話》で表します。
③指文字は使わないことです。 理由としては、指文字からイメージすることが難しいから、そして手話で教えた方が上達が早いと言われているからです。
――今後、インスタグラムを通じてどのような活動をしていきたいですか?
m a n aさん:デフファミリーの育児漫画を知らない人が沢山おられると思いますし、聞こえない親が聞こえない子をどのように育てるのかといったイメージがつかないと思います。そんな人のために、「こういう育て方をしているだ」と1ミリでも構わないので知ってもらえたら嬉しいなと願いつつ今後も活動していきたいです。
今回のエピソードについて「少しずつ手話で通じるようになってきた気がして、とても嬉しかったです。」と語るm a n aさん。大きくなった息子くんと手話でおしゃべりできる日が今から楽しみですね😊
作品提供・取材協力:m a n a
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