ロシア・ノボシビルスクの病院に毎朝ちょこんと座っている犬がいます。
その犬の名前はマーシャ。
マーシャは毎朝ご主人に会いにこの病院の受付のところまでやってきて、大人しく待ち続けています。
しかし、ご主人はいくら待っても現れません。
なぜなら、マーシャのご主人は1年前に亡くなっているのです。
▼主人とマーシャの出会いの日から、毎日病院にやってきている
マーシャの主人は、年金生活を送っていた男性でした。
男性は病に冒されており、遠く離れた街から入院するためにノボシビルスクの病院にやってきていたのです。
その街で、偶然であったのが野良犬だったマーシャでした。
その出会いをきっかけに、マーシャは主人に会うために毎日病院に来るようになります。
元は野良犬だったため、いつどこに行くか分からなかったのですが、1日も欠かさず病院にやってきていました。
もちろんマーシャの主人も、毎日受付まで会いに行っていたようです。
しかし1年後、そんな日々に終わりが訪れます。
▼ご主人が亡くなってから1年、マーシャは今も病院に通い続けている
ご主人が亡くなってから数日経っても、マーシャは受付のところに毎朝やってきていました。
当時の様子をチーフドクターであるウラジミール・ベスパーロフ医師が、地元メディアに語りました。
「数日すればきっと来なくなってしまうだろと思っていましたが、ご主人が亡くなってからも毎朝やってきているのです。今も変わらず、毎朝」
そのままマーシャが病院に通い続けて2年が過ぎました。
ベスパーロフさんは言います。
「一度は(亡くなった主人の)家族に引き渡したのですが、脱走してきて翌日には病院の受付に戻ってきてしまうんです」
「しかし、戻ってきても彼女のためにできることはこの病院にはありません。なんとか新しい飼い主を見つけてあげたいと考えています」
今も病院に通い続けているマーシャ。
彼女に新しい家族を見つけられる日が来ることを切に願います。
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