大人の知らないところで、着実に成長を続ける子供たち。ある日突然今までとは違う姿を見せられ、寂しさと喜びが同時に押し寄せるなんてのは、親であれば何度も経験することですよね。
インスタグラムで活躍されるとびさんは先日「きっと伝わったよ」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
実家で過ごしている間、自身のお父さんの仏壇に手を合わせることが日課だというとびさん。とびさんが挨拶をしている時は、娘ちゃんはその言葉を復唱するのが恒例だったようで…。
復唱する娘ちゃん。提供:とびさん
実家を出て自宅に戻る日、最後にいつものように手を合わせたとびさん親子。挨拶を済ませて立ち上がったとびさんでしたが、娘ちゃんはその場から動かず…。
手を合わせ続ける娘ちゃん。提供:とびさん
娘ちゃんの心の成長に関してを綴ったこの漫画。作品を描かれた思いや、娘ちゃんとお父さんの思い出について投稿者のとび(@rechimom)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――今回の漫画はどのような思いで描かれたのでしょうか?
とびさん:やはり1番は「亡き父に娘の成長が伝わりますように」という想いです。 娘が自分で考えて、亡き祖父に決意表明できるまでに成長していたことに驚き、形に残したいと思いました。 また、私自身が父の死と向き合い、前向きになるために描いた部分もあるかと思います。
――「仏壇に手を合わせる」ことについて、娘ちゃんはどこまで理解していると思われますか?
とびさん:なんとなく「仏壇に手を合わせると、話が祖父に伝わる」と思っているようでした。 父は癌で、在宅療養していました。 最後の方は、寝たきりであまり話もできなくなった父でしたが、それでも家族で父に語りかけていました。 その様子を娘も見ていたので、父の死後も自然と「仏壇の先に祖父がいるんだ」と思ってくれたようです。
――娘ちゃんとお父さんは面識があるのでしょうか?お二人の思い出などがあれば教えてください。
とびさん:私が里帰り出産で娘を産んだので、娘が赤ちゃんの時から面識があります。 ただ、その後は実家が遠方のため中々会えず、テレビ通話が中心でした。 父は子ども好きで、娘も「ボール(ツルツルで頭の形もキレイだったので)じいじ」と慕っていたので、実家が近ければなぁと思っていました。 まだ父が動ける頃、私達家族が引っ越した家を見に、夫婦で来てくれたことがあります。 その時に近所の草原でシャボン玉をしたのが、1番の思い出です。
向こうにいるおじいちゃんに、自分の言葉で決意表明をしてみせた娘ちゃん。懸命に想いを伝える娘ちゃんの表情に心を打たれる、印象的な投稿でした。
作品提供・取材協力:とび
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