うまくいくことよりも、うまくいかないことの方が多い育児の日々。なかなか思い通りにいかない我が子に感情をぶつけてしまい自己嫌悪に…なんてのは、全ての親が一度は通る道ですよね。
インスタグラムで活躍されるマイさんは先日「育児の反省」に関しての漫画を公開しました。
あらすじ
息子くんが寝静まったある夜、息子くんの寝顔を見て静かに涙を流したマイさん。その日息子くんを過剰に叱ってしまったことを悔いて、胸が張り裂けそうな思いに駆られるのでした。
涙を流すマイさん。提供:マイさん
「親だって人間」「怒った分以上に褒めてあげよう」といった言葉に縋っていいのかさえ迷ってしまっていたマイさん。自分がしている子育てという営みに対し、こんなことを思うのでした。
マイさん「救われていいのかなぁ…」 提供:マイさん
心に刺さる「子育ての自戒」に関してを綴ったこの漫画。作品を描かれた思いや今後の活動について、投稿者のマイ(@mai_ngsk)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――いつから、どのようなことがきっかけでインスタグラムで投稿を始めたのでしょうか?
マイさん:子どもが産まれて1年半ほど、全くと言っていい程に自分の時間をつくらずに過ごしてきました。 「無理をしている」という感覚にさえ気づかない程に、自分を後回しにしていたある日 ストレスによる円形脱毛症を患い、はじめて自分と向き合いました。 「自分を大切にする」という事を改めて考えるようになったそのタイミングで、たまたま以前仕事でお世話になっていた方に育児漫画を描く事を勧めていただき、“育児しながらでも出来る自分事”としてピッタリだと思い描き始めたというのがキッカケです。(アカウントの1つめの投稿でその事に触れています)
――今回の漫画はどのような思いで描かれたのでしょうか?
マイさん:子どもが成長するにつれいろいろと出来る事が増えた分、躾で叱る場面も少しずつ増えてきました。 それだけならまだ良いのですが、日々の育児に追われ心に余裕がないと躾には不要な怒りやイライラが湧き出てしまい、小さな子ども相手につい強い口調で当たってしまう事もあります。 そんな日は夜に我が子の寝顔を見て、自分の情けなさや、子どもへの罪悪感、それでも抑えられないイライラに、本当に泣けてきてしまいます。 この漫画を描いた事で、何か日常にすごい変化を起こせるわけではないのですが、 自分の心を振り返り整理する、育児の記録として漫画にしました。 欲を言えば、同じように育児中の葛藤を抱える方に届くと嬉しいなと思います。
――普段、どのようなことが原因でお子さんを叱ることが多いですか?
マイさん:人を叩く噛むなどの暴力は勿論、食べ物を投げる、レストランでテーブルに足を乗せようとするなどのマナー的な事だったり、叱る原因は様々ですが、 今回の漫画でいうと「叱る<怒る」という事になった そんな自分に情けなくて、でもやはり育児はイライラしてしまう事もあって、という葛藤を描いてみました。 怒ってしまう原因で多いのは、何か単発的な出来事というよりは、日々の蓄積されたものにより自分に余裕が無いタイミングだったというのが多いかもしれません。
――今後、インスタグラムを通じてどのような活動をしていきたいですか?
マイさん:育児漫画を発信しはじめて半年ほどになりますが、まだまだ発信のスタイルが不安定で、試行錯誤の連続なのですが、ある意味でそれも自然体であり、リアルだと思っています。 今後も自然体で発信を続けたいと思っているので、その時々の自分の心次第で活動内容は様々な動きしていくのではないかなと思います。 今は、私と同じように育児をしている方々とコミュニケーションをとりたく、色々な価値観に触れたいという想いがあり、それが出来るようなイベントを考えています。
反省の中で、無償の愛情を向けてくれるのは我が子の方だと気がついたマイさん。日々たくさんの葛藤を与えてくれる育児は、子供以上に親も成長させるものなのかも知れませんね。
作品提供・取材協力:マイ
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