▼どんな汚水も一瞬で飲料水に
私たちの命を繋ぐ「水」。当たり前の存在のように感じられますが、清潔な水を手に入れることはそう簡単なことではありません。
特に重大災害時には、自分で水を保管していない限りは生存できなくなる可能性さえ考えられます。
しかし、川や水たまりから直接水を飲むことができたらどうでしょう。
キャンプや旅行の際の手間が省けるのはもちろんのこと、重大災害時にも多くの人の命を救うことができるでしょう。
そんな夢のような話が、この「ライフ・ストロー」によって現実のものとなりました。
使い方は簡単。ライフストローを通して汚水を飲むだけです。
ライフストローは濁りを取り除くことができるだけでなく、99.9999%の水性バクテリア(大腸菌、サルモネラ菌など)の除去が可能。電力、電池、部品の交換も不要で、フィルタリングされた水は米環境保護庁の水質基準を満たしてもいます。
また、重さ約56gという軽量さでありながら約1,000リットルもの汚水を飲料水に変えることができます。その秘密は「中空繊維膜(ちゅうくうせんいまく)技術」と呼ばれる技術。これを採用したフィルターを用いることによって、汚水を即座にフィルタリングし、飲料水にすることができるのです。
このライフストローは、日本でも3,000〜4,000円程度にて販売されています(参照:Amazon)。
またフィルターが内蔵されたボトルタイプの「ライフ・ストロー Go」も発売されています。これを使えば川などでボトル内に水を補給し、その水を持ち運びながら飲むことが可能です。
下の動画は、ライフストローの性能を幅広く確認したものです。川の水やトイレの水など、本当に色々なところから水を飲む姿には驚きです。
https://www.youtube.com/watch?v=A6bVCXdBuD0
参照:YouTube/LifeStraw makes toilet water drinkable
▼途上国でも活躍が期待
世界では毎年340万人が汚水の飲用によって亡くなっています。また世界人口約70億人のうち、約7億8,000万人(うちアフリカが3億4,500万人)が清潔な水を飲むことができていないのが現状です(water.org)。
ライフストローを販売するベスターガード(VESTERGAARD)社は、ケニアにおいて今日までに400万人以上が清潔な水を飲むことができる環境を整えているといいます。
今後も活躍が期待されるライフストロー。途上国で深刻な問題となっている水不足を解決する術になるだけでなく、重大災害時に大活躍することが期待されています。私たちが住むのは、そんな重大災害が今にも起こりかねない日本。ライフストローは、私たち日本国民の命を救うキーアイテムになり得るのではないでしょうか。
記事:イングリッシュつるの
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