アナタには「嫌いな人」はいますか? 誰とでも仲良くなれたらいいけれど、それが難しいのが人間という生き物ですよね。しかし、そんな相手とも共に過ごす時間を重ねるうちに心が変化していくこともあるようで…。
インスタグラムで活躍される山口千恵さんは先日「過行く日々」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
先日、お義父さんの四十九日を迎えたという山口千恵さん。遺影を前に、お義父さんと共に過ごした日々を振り返る機会があったのだそうです。
お義父さんの愛猫・チーコさんと一緒に遺骨の前にたたずむ山口千恵さん。提供:山口千恵さん
お義母さんの介護を一人で担っていたお義父さん。お義母さんが亡くなってからは愛猫・チーコさんと二人暮らしでした。
そんなお義父さんの生前の日々に「心細かったよね」と思い返すのでした。
実は、結婚当初はお義父さんのことが大嫌いだったという山口千恵さん。
時を経た今、お義父さんと過ごした日々に思うこととは…。
お義父さんは心細い思いをしていたかもしれない…。提供:山口千恵さん
今は亡きお義父さんに向けたあたたかな気持ちを綴ったこちらの投稿。投稿の経緯や詳細について、投稿者の山口千恵(@woman50_ok)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――今回の漫画はどのような思いで描かれたのでしょうか?
山口千恵さん:亡くなった義父に「有難う」と「ゴメンナサイ」を伝えたくて描きました。思いが届くといいな!
――当初お義父さんのことを「大っ嫌いだった」のには、何か理由があったのでしょうか?
山口千恵さん:義父は都合の悪いことは嘘をつく癖(?)があり、「なんて人なんだ」と思っていました。 でも、今思うと生活にゆとりがなくて必死だったのかもしれません…。
――生前のお義父さんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。
山口千恵さん:色々ありますが、義父の愛猫・チーコの写真を義父に見せて「だ〜れだ?」と聞いたら、 「チーコ」とすぐに答えたことです。 「義父の心の中にはちゃんとチーコは残ってるんだ」と思ったら胸がキュンと痛くなりました。認知症でも大切にしてきたものはすぐに消えないんだなと。義父が愛おしくなりました。
『「あんなに嫌いだったのにいつの間にか「お父さん」って呼べることに喜びや幸せを感じていた』と語る山口千恵さん。お二人の間に芽生えた絆に目頭が熱くなる投稿でした。
作品提供・取材協力:山口千恵
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