海外の文化を知ると、日本とのギャップに驚かされますよね。海外を魅力的に感じたり日本の良さを再確認したりと、素晴らしい知見を得るきっかけになることも多いはずです。
インスタグラムで活躍されているBuuさんは先日、「アメリカから日本に一時帰国して思ったこと」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
アメリカに住み、図工の先生として働いているBuuさん。日本に一時帰国した際に、アメリカとの違いを感じることが多々あったのだといいます。
まずは「夜でも危険を感じない治安の良さ」。
日本なら夜に歩き回っても大丈夫。提供:Buuさん
そして「人との距離が近いこと」。アメリカと比べるとパーソナルスペースが狭く感じるのだそうです。
さらに興味深い、日本とアメリカのギャップとは…?
日本は人との距離がとても近い。提供:Buuさん
アメリカ在住の日本人ならではの視点で「ギャップ」について描かれたこちらの漫画。投稿の経緯や詳細について、投稿者のBuu(@buutopupu)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――アメリカと日本でこのようなギャップが生まれるのには、どんな理由があると思われますか?
Buuさん:この漫画ではランダムに気づいた違いを描いたので、全ての理由は説明できませんが、様々な文化がどれだけ密集しているかの違いからくるのではと私は思います。
私が住むコロラド州は、移民や他州から引っ越してくる人たちが日々やってきます(そしてもちろん私もその一人です)。人口が急激に増えており、不動産や物価が上昇していますし、その物価についていけない貧困層と富裕層のギャップもできます。特に都市圏では、煌びやかな豪邸が立ち並ぶ隣に、ボロボロのアパートが密集しているという激しいギャップも珍しくありません。移住してくる人達は各々の出身地の常識を持ち込んでくるので、私から見て「ありえない…」と思う行動をする人を見かけるのも日常の一部です。
それに比べ、日本はある程度似た価値観と文化を持つ人々が同じ地域に集まって暮らしていることが多いため、物価が激しく上昇することもなければ、異文化に触れることも多くはないと思います。治安も安定していて、食の質も種類も充実していると感じます。アメリカの私が住む地域も様々な文化圏の食べ物がありますが、クオリティはあんまり…。
――今回のエピソードとは逆に、アメリカの文化に驚いた印象的なエピソードがあれば教えてください。
Buuさん:たくさんありますが、一つ挙げるとすれば愛国心と地元愛の表現の仕方かもしれません。小学校や公共施設はもちろん、お店やお家から国旗と州旗をはためかせているのをよく見かけますし、図工を教えているとアメリカ国旗の色を好んで使う児童も多く見かけます。
また、住んでいる地域のお土産屋さんで売っている州旗がデカデカとプリントされてTシャツを着る地元の人も沢山います。個人的にお土産屋さんのご当地グッズは観光客が旅の記念に買って着るものだと思っていたので、地元の人がこぞって「I♡COLORADO」といったようなご当地シャツを着ているのには驚きました。アメリカに住んで4年目になる今は流石に慣れましたが、自分が住む場所に誇りを持ってハッキリと表現する姿は移住したての頃の私の目には新鮮に映りました。
――「日本と比較してアメリカの治安が悪い」のは、具体的にどのような部分でしょうか?
Buuさん:銃の身近さです。日本に住んでいた時には、お出かけ中に「あの入り口から銃を持った人が入ってきて乱射したらどこに隠れたら良いだろうか」と考えることは一切ありませんでしたが、アメリカに住んでいる現在は頭の片隅で考えていることが多いです。私が住んでいる地域も、銃関連の不安は絶えません。
私が働いている校区はコロラド州の都市圏ですが、一昨年は校区内で2件、今年は近隣の校区で1件、学校での銃撃事件がありました。勤務先の小学校で毎年1回、不審者が校内に侵入した事を想定しての避難訓練を行うのですが、身近で銃撃事件が起こっている事を知りながら行う訓練はリアルでとても怖いです。
治安が良いとされる郊外に住んでいた頃もありましたが、近隣地域のスーパーでも銃乱射事件が起きたのでアメリカ本土に住んでいる限りはこの問題からは離れられないと思っています。
日米文化のギャップは何気ない日常動作の中にも出るものなのですね! それぞれの国の特徴についてフォーカスされた興味深い投稿でした。
最後は「食と治安では日本に勝る国ほとんどないんじゃないか…😇」と締めくくったBuuさんなのでした✨
作品提供・取材協力:Buu
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