多くの人々の生活に影響を及ぼしたコロナウイルスの流行。当たり前が当たり前でなくなった当時、大変な思いをされた方も多かったのではないでしょうか? コロナ禍に出産したあるママもそのうちの1人でした。
インスタグラムで活躍されるはなぱんさんは先日「産後のママを泣かせた手紙」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
コロナウイルスで病院の面会が禁止となっていた頃、第3子を出産後に入院中だったはなぱんさん。当時小学1年生だった長男くんとはビデオ通話で連絡をとっていました。
ある日、長男くんが「差し入れにいいもの入れとくからね!」と楽しげな予告をしてくれました。
ビデオ通話ではなぱんさんに話しかける長男くん。提供:はなぱんさん
翌日、はなぱんさんの元に届いた差し入れの中には長男くんからのお手紙が入っていました。
はなぱんさんの涙腺をゆるませたその内容とは…。
長男くんがくれた「いいもの」はお手紙だった! 提供:はなぱんさん
面会ができない状況下、長男くんからのお手紙に胸を打たれたエピソードを綴ったこちらの漫画。投稿の経緯や詳細について、投稿者のはなぱん(@hanapan.happy)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――今回の漫画はどのような思いで描かれたのでしょうか?
はなぱんさん:産後に母(私)と面会できない息子の気持ちが、痛いほど伝わってきたので描きました。と言うのも、私が通っていた産婦人科は、感染症予防のため子供との面会は一切出来なかったんです。なので息子は、産前から私が産後入院して会えないことを寂しがっていました。
例えばいつも寝る前に「ママ、どこにも行かないで」「赤ちゃんには会いたいけど、入院は寂しいなあ」と言って心細そうでした。だから「ごめんね」と伝えて、ぎゅーとハグしていました。せめて一緒に居るときにお産になれば、「行ってきます」と伝えられたのに…。
しかし出産当日は、息子が小学校に通っている間に緊急帝王切開となりました。なので、小学一年生の息子にとっては「突然ママが居なくなった」状態でした。ですから、夫から手術と入院が長くなることを聞き、泣いてしまったそうなんです。
――息子くんからのお手紙を読んだ当時の心境を教えてください。
はなぱんさん:まず母に甘えたい気持ちと、赤ちゃんに会いたい気持ちをとても丁寧な言葉で伝えてくれてるなと感じました。そして当時は小学一年生で平仮名を書くのもやっとだった息子が、漢字と敬語を使って母を気遣ってくれることにも成長を感じました。
そんな気持ちがあふれて、涙で文字が見えなくなったのを覚えています。それから、息子は産前から「赤ちゃんを抱っこしたい」「ミルクをあげたい」などと、赤ちゃんと触れ合うことを楽しみにしていたんです。でもきっと「生まれてすぐは触れないよ」と夫にでも聞いていたんでしょう。
手紙の中の「赤ちゃんをみまもりたいです」という言葉に、配慮が感じられて胸が詰まりました。息子も小一なりに、「できることはしたいよ」「でもママを困らせることはしないよ」と言ってくれているようでした。
――面会ができない入院期間中、息子くんとのコミュニケーションにおいて大切にされていたことなどがあれば教えてください。
はなぱんさん:なるべく顔を見せること、会話することを大切にしていました。例えば毎晩、息子たちの夕飯の後にTV通話していました。
もちろん赤ちゃんの様子も見せましたが、一番は息子の話をよく聞くことを意識しました。といっても、私も初めての帝王切開でヘナヘナに弱っていたので…通話しながら泣いてしまったこともあります。
涙が出そうになったとき、「子供の前で泣くなんて、不安にさせてしまうかも」と思いました。でも、我慢できなかったし、私も素直に「今はお腹の傷が痛くて涙が出ちゃう」と伝えました。すると息子も「大変だね、早く良くなるといいね」と気遣ってくれました。
もしかして、「ママは今は動けないから、入院してるんだな」と伝わったかもしれません。 それから、病室の窓から駐車場が見えたので通話しながら手を振ったりしていました。遠くても会えるとお互い嬉しかったのを覚えています。そして帰宅したらハグしようねっていつも約束していました。息子を励ましているようで、母である私がたくさん励まされた入院生活のコミュニケーションでした。
さみしい思いをしていながら、自分のことよりも生まれてきた妹やママのことを思いやる長男くんの言葉に胸が熱くなる投稿でした。「まだ平仮名もカタカナもうまく書けないのに精一杯気持ちを伝えてくれるって嬉しい。」と感無量の言葉で締めくくったはなぱんさんなのでした😊
作品提供・取材協力:はなぱん🐷ゆる育児絵日記
ブログ:はなぱん 妻よりママより自分らしい人生を
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