文法・語彙・発音などなど、さまざまな壁を乗り越えなければならない言語の習得。特に似た単語を区別することの大変さに関しては、誰しもが頭を抱えたことがある問題なのではないでしょうか。
インスタグラムで活躍されるいねむりさんは先日「雪にのり、船がふる」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
日本語と同様に、たくさんの「似た単語」が存在するというイタリア語。現在イタリア語の習得に励んでいるいねむりさん曰く「嫌がらせか?」と思うほどに多くの類似単語が見られるのだといいます。
たくさんの似た言葉たち。提供:いねむりさん
中でも「雪(ネーヴェ)」と「船(ナーヴェ)」という単語の区別に苦労しているといういねむりさん。そのせいで、ちょっぴり不思議な文章を喋ってしまうことがあるのだとか。
NEVEとNAVE。提供:いねむりさん
面白おかしい言語の間違いに関してを綴った今回の漫画。イタリア語習得の難しい点や、今後の活動について投稿者のいねむり(@inemuri.sleepy)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――いつから、どのようなことがきっかけでインスタで漫画を描き始めたのでしょうか?
いねむりさん:インスタに漫画を投稿し始めたのは2019年でしたが、当時の作風が気に入っていなかったので、描き方を検討して2022年に再開しました。日本の友達に「最近こんなことがあったよ」と伝えるために始めたのですが、今は主に、将来自分が「こんなこともあったなあ」と懐かしく読み返せるような、日記的な読み物として描いています。
――投稿から半年以上経ちましたが、現在でも「雪」と「船」の区別はつきにくいのでしょうか?
いねむりさん:いまだにつきにくいです。なぜなのかは自分でもわからないです。でもそこまで困ることでもないので別にいいかなと思っています…(笑)
――イタリア語の習得で特に難しいと感じる点はどんなところですか?
いねむりさん:イタリア語に限った話ではないのですが、私にとっては、自分と人の語学力を内心比べてしまって落ち込む点が一番難しいです。個人的には、語学には結局のところ向き不向きがあると思います。あと、言語的にイタリア語に近い言語が母国語である人は、日本語が母国語の私達よりかなり早く上達しやすいようなので、羨ましいなと。イタリア語と日本語は全然似ていないので…。
――今後、どういった活動に取り組んでいきたいですか?
いねむりさん:このアカウントのコミックエッセイは、誰かに雇われて描いているわけではないので、全部自分の判断で好きに描けるのが楽しいです。あと、自分は普段人と話していて、自分が本当に思っていることをあまり話さないし、すぐにうまく言葉にできないタイプです。でも、このアカウントでは自分の考えしかむしろ描かないくらいでやっているので、普段モヤモヤと頭の中にあるものを漫画という形に落とし込んで描いてみると、自分はこういうことを考えているのだな〜と発見があって面白いです。この自由で楽しい感じで今後もこのアカウントを更新していきたいです。
見た目も発音も似ている単語の存在に頭を悩ませているいねむりさん。一度「間違いやすい単語」として認識してしまうと、どっちがどっちかわからなくなってしまうものですよね😇
作品提供・取材協力:いねむり
note:いねむり 🐑 真夜中のローマから
スポンサーリンク
スポンサーリンク