ゾウがガンにかかる確率はヒトの半分以下?
ゾウは遺伝子的に非常にガンにかかりにくい生物であることが、研究によって明らかになりました。
写真AC
ガンは私たち人間にとっても最大の脅威です。しかし、長い鼻に巨大な身体を持つゾウは人間の100倍以上の細胞があるにもかかわらず、実際は私たちよりもガンにかかりにくいのです。実際ヒトの死因の11〜25%はガンですが、ゾウはわずか5%程度です。
その秘密はDNAにある
この理由を調べるために、2つの研究チームがゾウの遺伝子に着目して研究をおこないました。すると彼らのDNAには、ガンなどの腫瘍を抑制する機能があることで知られるP53遺伝子が20個も発見されたのです。P53遺伝子は、私たち人間や他の動物も持っていますが、ゾウより小さい動物60種を調査したところ、そのほとんどがたった1つしか持っていませんでした。
つまり、ゾウは私たちの20倍のP53遺伝子のおかげでガンの増殖と成長を早期に阻止することができるのです。
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医療の面でもP53遺伝子は、ガンの免疫療法として長年研究されてきましたが、今回の発見はゾウ以外の巨大な身体を持つ長生きな動物も、同じようにガンと戦う独自の方法を持っている可能性を示していると言えます。
いつか人間がガンを完全に克服する日が来るかもしれませんね。
出典:FOUND: A GENE THAT PREVENTS ELEPHANTS FROM GETTING CANCER
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