米津玄師がプロデュースを行う小中学生の音楽ユニット「Foorin」のために米津玄師が作曲した『パプリカ』という曲をご存知ですか?
「2020応援ソングプロジェクト」による応援ソングとして制作されたこの曲ですが、NHK『みんなのうた』で放送されてからというもの徐々に人気を伸ばし、2019年8月9日にはFoorinバージョンが1億回再生を突破しました。辻本智彦氏と菅原小春氏による踊りやすいダンスの振り付けも小学生を中心に人気を集め、小さなお子さんがいる家庭ではそのダンスを一度は目にしたことがあるのでは?
今回は、そんな『パプリカ』の歌詞煮込められた意味について、インタビュー記事などをもとに読み解いていきたいと思います。
Foorinの5人と同じくらいの年頃の自分を投影した曲
そしてこのタイミングで1億再生。ほんとにありがとうございます。 https://t.co/5dap83JRfj
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) August 9, 2019
米津氏が自らオーディションからプロデュースまでを行ったFoorin。メンバーである5人の子供たちから影響を受け、自分の過去を振り返りつつ制作を進めたといいます。マイナビニュースのインタビューでは以下のように語っています。
5人の子供たちと自分を重ねながら、その5人にしか歌えない歌ができ上がって行ったそうです。
誰に向けた応援ソングなのか?
応援ソングっぽくないよね、とも言われるんだけど、確かにそうだよなあと思いつつ、どういう意図で作ったかはここで話してるので、よければ読んでみてください。https://t.co/gtoe1H6RaX
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) July 1, 2019
『パプリカ』は「2020応援ソングプロジェクト」による応援ソングとして制作されましたが、いったい誰に向けた応援ソングなのでしょうか。米津氏はこの点についてとても悩んだと語っています。
大きなものに対する不信感から、子供たち一人ひとりの生活のフォーカスしたような応援ソングへと徐々に向かっていったようです。また、NHKという大きな媒体を通じて世に出ていくということも意識し、子供たち一人一人の小さな世界を歌ったこの曲が、童謡や日本の風土間を通じて結果として大きくなり、多くの人に届けばいいという想いがあったそうです。
『パプリカ』が持つ、曲自体の圧倒的な強度
Foorinのパプリカ本日発売です。よろしく! pic.twitter.com/1QfwoHIC4Q
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) August 15, 2018
『パプリカ』が自分の想像を超えた広がりを見せ、多くの子供たちの”原体験”になりうる可能性を見せたことに対して、ナタリーのインタビューでは次のようにコメントしています。
大切な人の死への悲しみや寂しさを歌った『Lemon』も記録的な楽曲となりましたが、自分自身が歌うのではなくプロデュースという形で関わったこの曲が多くの人に届いたことで、自身が作る曲自体が持つ圧倒的な強度を強く感じたそうです。
子供たちにとって10年後、20年後に背中を押してくれる歌
プロデュースさしてもらいました。どうぞよろしく。
<NHK>2020応援ソング「パプリカ」ダンス ミュージックビデオ https://t.co/dXVSUA0u9R @YouTubeより
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) July 19, 2018
米津玄師のプロデュースという新たな試みから生まれたFoorinの『パプリカ』ですが、単なる応援ソングではなく、この歌と出会った経験が子供たちの中で原体験として残り、10年後、20年後に大人になった彼等の背中を押してあげるような歌になるといい。そんな米津氏の想いが込められた歌のようです。
Foorinが今後どのような活動をしていくのかはまだ分かりませんが、米津氏のプロデュースも含め、目が離せません。
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>作者不詳で残ってきた作品って、そこに圧倒的な強度があったから残ってきたと思うので。そういうものに近いところまであの曲がたどりついたというのは、本当に光栄なことだと思います。
この「歴史意識」凄い!