それは単なる好き嫌いというだけでなく、体質的な問題がある場合も。酒造メーカーKIRINによるとアルコールの分解能力が弱い日本人は全体の40%、さらに4%の人は分解がほとんどできないそう。つまり日本人の約半数がお酒に弱いのです。
しかし、お酒が飲める人は、ついついお酒が弱い人にも勧めがちです。そんな飲み会の雰囲気に一石を投じる、お酒を飲めない人のつぶやきが共感を集めています。
私はお酒が体質的に飲めないのですが、そのことを知っているさほど親しくもない人にこっそりお酒入りの飲み物を注文されたことがあります。匂いで気づいて飲まずに済んだのですが、あれ飲んでいたら夜中じゅう吐くわくだすわ寝込むわで大変なことになっていたと思うんですよね(過去誤飲でそうなった)
— ちらいむ (@chilime) June 2, 2016
私にこっそり酒を飲ませようとした方は「(私)ちゃんが酔ったらどんな風になるのか見たかった」程度の"いたずら心"だったらしいのですが、人が体質的に無理だと言っているものを黙ってこっそり飲ませたりするのは最早"いたずら"などというものではないと思うのですよ。最悪の場合死に至るわけで。
— ちらいむ (@chilime) 2016年6月2日
人が無理だと言っていることをわざわざやらせたり、騙して/こっそり何かしたりして面白がる人、意外といたりするのですが、「それは洒落になっていない」「やってはならない」ことなのだと繰り返し伝えていきたいと思います。特にアレルギーやトラウマ関係は取り返しつかないことも少なくないので…。
— ちらいむ (@chilime) 2016年6月2日
さらに、お酒を飲める体質なのに飲まない人にも、様々な「お酒を飲めない理由」があるのです。
例えば、こちらのつぶやき。
アル中で治療して10年一滴も呑んでなくて、会社でも説明して絶対に飲み会でも呑めないしイタズラでも入れないで下さいってきちんと説明してた人が、ある日の飲み会で酔っ払いにイタズラでお茶にお酒を混ぜられ、アル中に戻ってしまい、そのまま転落して死んでしまった事を思い出してる
— ブス島 (@mosyarotta) June 1, 2016
軽い気持ちで勧めがちですが、飲めない人たちからするとこんなにも切実な悩みであり、命に関わる問題なのです。
これらのつぶやきに対して、同じくお酒が飲めないという人たちから共感のコメントが寄せられています。
@chilime とても同意です。私は服用する薬の関係上、飲酒ができないのですが、もしこっそり飲まされたら意識不明になって死んでるかもしれません。
これくらい、という意識は本当に恐いですね。— たくみょん (@mogmogtakumi) 2016年6月2日
@chilime 私も同じく飲めないんですが、親戚にお土産で持たされたウニご飯の中に日本酒仕込まれて。帰りのバスの中で吐きまくり蕁麻疹でて死にかけて、親戚中が真っ二つに割れる事件に発展した事があります。お酒断ったのを好き嫌いでやってると思われたらしく…ほんと困ったもんです
— じゅん太@次は夏コミ? (@kasuga_tei) 2016年6月2日
@mosyarotta RTより失礼します。アレルギーと同じで、命にかかわると思ってない人が多すぎるなぁと感じてしまいました。いたずらした側を守ろうとする見解が見受けられて、会社をやめる云々は方法論ではあるものの、それは理解できないものを排除しようと言う暴論だと感じました
— あきら@としくんリリイベ夜 (@s_kasiko) 2016年6月2日
お酒を断る人を、「付き合いが悪い」「上司が勧めているのになんで飲めないんだ」とネガティブにとる人がいますが、飲めない人にはそれなりの理由があるんです。そして、お酒を強要しようとする行為は、相手を傷つける行為であることに気が付かなければなりません。自分が強要しないことはもちろん、周囲でそのような光景を目にしたらしっかりと注意をしてあげましょう。