そのパイロットであるPat Phannachetさんは、日本行きの旅客機に乗っていたため、国王の死を日本で知ったそう。そこで喪章をつけることにしたのですが、日本語が分からない外国人が喪章を探すのは一苦労です。
そんなときに入った手芸店で、心に残る体験をしたんだそう。
日本が私たちと同じように、君主がいる国であるのには、理由があると思います。
私たちパイロットと乗組員は、日本行きの便に乗っていたので国王の訃報を日本で知りました。悲しみはありましたが、正式に発表されるまで一時解散しました。
翌日の朝、会社からクルー宛に喪章をつけるように連絡があったので、私は母に頼まれていた品物と喪章を買うためにショッピングモールへ行ったのです。しかし、喪章を売っているお店はありませんでした。
次に生地を取り扱う手芸店に向かいました。お店には年配の女性従業員が二人いましたが、当然日本語しか話せません。そこで喪章の写真を見せて何とか伝えたのですが、従業員から帰ってきた返事は「ノー」。ここでも売っていなかったのです。
仕方がないので、黒い布を1m買って自分で作ることにしました。
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そんな私を見て不思議そうにしている従業員に国王陛下の写真を見せました。すると私の行動に意味が分かったのでしょう、従業員は「申し訳ございません。申し訳ございません。」と何度も頭を下げ、さらには涙まで流して哀悼の意を伝えてきたのです。そして、黒い布から喪章まで作ってくれました。
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敬愛する人を亡くす悲しみを共感してくれたのだと思います。
この投稿は現在、タイのメディアにも取り上げられるほどのニュースになっており、Patさんが感銘を受けたというお店はイオンタウン成田富里のパンドラハウスとのこと。
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たった二人の従業員が行った対応によってタイ国民の心を動かしたなんて、日本人として誇らしく感じますね。
タイ国王のご冥福をお祈りいたします。
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