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僕の!私の!あの頃想像した未来の車はいつ実現するのか、専門家に聞いてみた!!

小さい頃、学校の授業で「未来の日本」を描きませんでしたか?
その未来の日本を描くと必ずと言っていいほど、皆が描くのが「未来の車」です。透明のチューブの中を走っていたり、空を飛んでいる姿を描きました。

kousoku

しかし、現実には車は昔と変わらず地上を走っています。
今回は専門家に、皆が子どもの頃に想像した未来の車は一体いつになったら実現するのか、お話を伺ってきました。

 

専門家に聞いてみた

今回、お話を伺ったのは東海大学工学部動力機械工学科の講師、加藤英晃先生。
sensei

専門分野は、生体計測工学、心理工学、メカトロニクス。
車室内空間デザインに関する研究や、人の感覚や感情を自動車に応用する生体計測工学、またリニアモーターカーで使用されている磁気浮上技術などの研究を行っている方です。

なぜ、車は空を飛ばなければ、チューブの中も走らないの?

車というものを多方面から研究している加藤先生に、早速お話を伺います。

saito
私たちが子どもの頃に、想像していた車はどうして実現されないのでしょうか?
katousennsei
「ニーズがないから」と言ってしまうと夢がないんですが、世の中に求められているかいないかだと思います。
saito
必要とされれば、実現可能ということですが?

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katousennsei
はい、インフラ整備などが必要なので簡単なことではありませんが、技術的には可能です!
「チューブの中を走る車」これはチューブの内部が真空になっていて、その中を走れば空気抵抗がないため音速を超える速度で移動できるというものです。でも、チューブの強度面で安全性が心配ですし、「空を走る車」も渋滞回避などのメリットはありますが、渋滞回避なら自動走行などの技術で解決した方が手っ取り早いですからね。
saito
となると、あの頃イメージした未来の車は実現しなそうですね・・・。
katousennsei
高校生相手に授業をすることがあって、その時に同じ課題を出すんですが、最近はこのような未来の車を描いてくる生徒は減りましたね・・・。もしかしたら古いイメージなのかもしれません。
でも、分かりませんよ。すべては世の中次第ですから。そして、車単体で進化するということはないんです。車が走るためには道路などのインフラが必要不可欠ですから。車は社会とともに進化するものなんです。

saito
では先生が考える未来の車を教えてください。

専門家が考える未来の車【10年後】

katousennsei
10年後ですと、今注目されている自動運転技術は当たり前のものになっているでしょうね。ですからハンドルが今とは違う形になっているかもしれません。とは言え、現在生産された車も多く残っているでしょうから、高速道路での渋滞や事故は完全には無くなってはいないはずです。
また、車がドライバーの健康状態を計測して、何かあれば病院に搬送してくれるようなシステムも実現化されているかもしれませんよ。
saito
今、電気自動車が注目を集めています。ヨーロッパでは近いうちにガソリン車の販売を禁止するなんて話が持ち上がっていますが、10年後にガソリン車は無くなっていると思いますか?
katousennsei
ガソリン車はまだ残っていると思いますよ。エンジンはおおざっぱな造りでも動くというか・・・大量生産に向いてますから。とは言え電気自動車も価格が下がり、必要性に応じて気軽に選択できるようになっているのではないでしょうか。
またシャーシがある程度規格化され、カウルを載せ替えて外観さえも自由に着せ替えができるような車が登場しているかもしれません。

加藤先生が考える10年後の車
10year2

 

専門家が考える未来の車【50年後】

katousennsei
昔見た映画『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』で言葉を話す水中バギーが登場するんですが、ラストシーンで敵に攻撃されて壊れてしまうんです。最後に残ったのはネジ一本だけ。でもそれを握りしめて「一生忘れない」と皆が言うんですよ。
50年後の車は、単なる乗り物としてではなく、それこそ友人や家族のような存在になっているかもしれません。
人工知能が搭載されていてコミュニケーションが取れるんです。ドライバーと時間を共にすることで、だんだんと絆が深まっていく。中古車屋に売って手放すときなんかは、これまでの思い出をフロントガラスにエンドロールとして投影してくれたりして(笑)。
saito
そんなことされたら、手放せなくなっちゃいますね・・・。
katousennsei
この頃には自動運転でしょうから自動車学校は無くなって、「車のしつけ方教室」みたいなのが登場しているかもしれませんね(笑)。
また、映画『フィフス・エレメント』のように車が空を飛び、『マイノリティ・リポート』のように車が住宅と一体化している可能性もあります。
saito
ついに空飛ぶ車が実現化するんですね!あとはチューブの中を走るだけ!

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katousennsei
チューブの中を走る車も、この頃には実現しているかもしれません。ただ、小回りが利かないといったデメリットがあるので、長距離の移動を伴う交通機関に限られると思います。チューブ内部は真空で、今の車のように空気抵抗の影響を考える必要がありませんから、どんな形をしているのか気になるところです。
あと、個人的にはガソリンで走るエンジンも残っていてほしいですね。エンジンが好きなので(笑)。

加藤先生が考える50年後の車
50yearのコピー (1)

 

専門家が考える未来の車【100年後】

saito
では、100年後になったら車はどうなってしまうのでしょうか・・・。そもそも車は存在していますか?

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katousennsei
うーん・・・どうでしょう。想像もつきませんね。車に対する考え方がもう一回りくらいして、もしかしたら動物のようなものに乗って移動したりしてるかもしれませんよ(笑)。車は社会に応じて進化してきましたから、今の定義でいう車は無くなっているかもしれません。

加藤先生が考える100年後の車
100年後の車

 

katousennsei
「速く」「たくさんのモノや人」を移動させることを世の中が求めれば、それに合わせた進化を車がするでしょうし、そうでなければそれに合った移動手段に代わっているかもしれません。車と社会は常に共同体なんです。

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第45回東京モーターショー2017

未来の車が一体どんな姿になるのか?その一端を知ることが出来るかもしれないイベントが間もなく開催されます。

それは、第45回東京モーターショー2017!
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今年の東京モーターショーはこれまでの東京モーターショーとは少し趣が異なるものとなっており、自動運転の先に見えてきた、「クルマがつながる」未来のモビリティ社会がどんな価値を生み出すのか。それを知ることが出来る来場者参加型のプログラム「TOKYO CONNECTED LAB 2017」が用意されています。

参加者の回答データを集めて、社会が望む未来を可視化する360°ドームシアター。
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参加者がコネクティッドカーに乗りこみ、未来の東京を迷路に見立てて謎を解き明かしていくネットワーク型VR体験コンテンツ。
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自動車が自動車を超えるとき、そこにはどんな社会が待っているのか。他業界で活躍中の人物が討論するトークセッション。

今回お話を伺った加藤先生の「車と社会はともに進化する関係にある」という言葉にもあったように、「TOKYO CONNECTED LAB 2017」は未来の街と車がリンクした内容となっています。車に詳しくない方でも十分に楽しめる内容となっておりますので是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。

第45回東京モーターショー2017は、10月27日(金)~11月5日(日)です。(一般公開は28日(土)から)詳細は下記バナーよりご確認ください。

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特設サイト:TOKYO MOTOR SHOW [TMS] WEB SITE
提供:JAMA - 一般社団法人日本自動車工業会

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