ALSとは、正式名称を「筋萎縮性側索硬化症」と呼ばれる難病のこと。身体が徐々に動かなくなってしまう病であり、現在も完全な治療に至ってはいません。
MOVE FES.2018の総合プロデュースを務める武藤将胤さんは、自身もALS患者。「KEEP MOVING」のメッセージを掲げ、ALSの認知・理解を深めるために様々な活動を行っています。
武藤将胤さんの著書『KEEP MOVING 限界を作らない生き方』(誠文堂)
武藤さんは日本での活動の中心となり、現代テクノロジーを駆使した様々なアプローチで、日々ALSを治療可能な病気にするための課題に取り組んでいます。
話題のMOVE FES.2018に参加!
2015年から開催されている「MOVE FES」。音楽ライブとしての規模も年々大きくなっており、ALS啓発の輪を広げるために集うアーティストも増加しています。今年のゲストとして登場したのはNOBU、福原美穂、Def Techなど、知る人ぞ知る豪華アーティストの面々。
最初に登場したのは男性シンガーのNOBU。トークを交えつつのステージで会場の熱気が高まります。
さらに福原美穂さん。澄んだ歌声と、全身で音楽を表現するようなパフォーマンスが印象的でした。
そして、ひときわ大きな歓声の後にはDef Techの2人が登場。舞台を縦横無尽に動き回り、名曲のカバーからオリジナルソングまで幅広い曲目を披露しました。ホール全体を巻き込むようなステージで、会場のボルテージは最高潮に。
「目」のみでパフォーマンスを行うEYE VDJに大注目!
そして、総合プロデューサー武藤将胤さんもEYE VDJ MASAとして出演。ALSによって両手を使うことのできない武藤さんですが、彼が使用するEYE VDJは、なんと視線の移動やまばたきの情報をリアルタイムで処理し、目の動きだけでDJ・VJパフォーマンスが可能なのだそう。
DJブース両脇のモニターに映された目の動きとリンクして、音楽と中央メインモニターの映像が切り替わっていきます。
さらに、世界初だという、EYE VDJとギターとのセッションシーンも。
こちらは車椅子ダンサーかんばらけんたさんとのコラボ。
さらに武藤さんのDJに合わせてDef Techの2人が歌うなど、他アーティストとのコラボステージも披露されました。
難病を患っていながらも、パフォーマンスを行ううえでALSは全くハンデにはならないと証明するようなDJ・VJプレイングに、客席からは歓声が沸き起こりました。
「全ての人の人生には、限りがあります。だからこそ今この一瞬・一瞬を大切に生きる。強いVISIONがあれば、きっとどんな人生だって無限に切り開ける。きっと人生に限界なんてない」
企画背景にそんな理念を掲げるMOVE FES。今後も武藤さんを中心として広がっていくであろうALS啓発の輪に注目です。
会場脇の通路、50円単位で参加できる募金シールのキャンペーン
MOVE FES.2018で初公開となった「目で奏でるMUSIC FILM」はこちら
スポンサーリンク
スポンサーリンク